【鹿児島県のご当地食材】ほくほく美味しい!さつまいもの歴史や郷土料理をご紹介

【鹿児島県のご当地食材】ほくほく美味しい!さつまいもの歴史や郷土料理をご紹介

ほくほくとした食感でほんのりと甘いさつまいもは、通年スーパーなどで手軽に購入できるため、私たちの食卓には欠かせない食材の1つです。そこで今回は、鹿児島県のご当地食材でもあるさつまいもの歴史や郷土料理を紹介したいと思います。

2022年02月26日

さつまいもが鹿児島県のご当地食材になった経緯

どのように鹿児島県で広まったのか?

1609年、島津藩の兵士によって、鹿児島県にさつまいもが持ち込まれたという記録もあります。 また、1698年に種子島島主の種子島久基が、琉球に使いを出し、さつまいもを持ち帰って栽培を始めたとも記されています。 その後、1705年に山川の船乗りであった前田利右衛門が、さつまいもを自分の畑で栽培して近隣の人々に配ったところ評判を呼び、鹿児島県全般に広まったと言われています。

さつまいもの栽培が鹿児島県で盛んになった理由は?

鹿児島県は、温暖な気候に恵まれていますが、台風が頻繁に襲来するため、時間をかけて育てた農作物に被害が及びやすいです。また、大部分がシラス台地でできているため、水捌けが良いのも特徴。 その中で、さつまいもは土壌がやせていても育ちやすく、地中で成長するために台風の被害も受けにくいことから、鹿児島県でさつまいもの栽培が根付いたといわれています。 平成25年農林水産省作況調査によると、鹿児島県の収穫量は374トンで全国シェアは40%にも及んでいたとのことです。

鹿児島県のさつまいもの味は?

多種多様

品種によって、味、食感、果皮や果肉の色なども様々です。品種を使い分けることで様々な用途に利用することができ、各種の加工品にも活用されています。 例えば、かごしまブランド産地に指定されている、南九州市知覧町の紅さつまいも。一年を通じて安定的に収穫できる上、皮の鮮やかな紅色と中身の上品な黄白色の対比や、口に入れたときのほっこりとした食感が特徴的で、どんな料理にも合います。

鹿児島県のさつまいもを使った名物料理を紹介!

郷土料理1:がね

さつまいもや野菜を太めの千切りにし、衣をつけて揚げる料理です。その見た目が「かに(鹿児島弁でがねという)」に似ていることから、この名がついたといわれています。砂糖を多く入れ甘めな味付けが特徴ですが、地域により具材や衣の材料は違います。

郷土料理2:からいもねったば

つきたての餅に蒸したさつまいもを入れて食べる餅料理です。「からいもんねーぼ」と呼ぶこともあります。「ねったぼ」の名の由来については諸説がありますが、「練ったぼたもち」からきたという説や、餅を「ぼったぼったと練ってつく」ところから来たという説があります。

まとめ

鹿児島県のさつまいもで、郷土料理も楽しもう

鹿児島県のさつまいもは品種によるものの、一年を通して手に入れることができます。今まで鹿児島県の郷土料理を試したことのなかった方は、この機会に、鹿児島県のさつまいもを使って郷土料理を作ってみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 「さつまいも」(鹿児島県農政部農政課) https://www.kagoshima-shoku.com/2266 (アクセス日:2020年12月29日) 「鹿児島県 がね」(農林水産省) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/gane_kagoshima.html (アクセス日:2020年12月29日) 「鹿児島県 からいもねったば」(農林水産省) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/karaimonettabo_kagoshima.html (アクセス日:2020年12月29日)

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著者

ウィリアムズ 早苗(管理栄養士)

大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をしています。私たちが抱えている、食や健康に関しての問題点に注目し、それに向けての解決策の糸口となるようなお手伝いが出来る事をモットーにしています。


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