【3月8日はみつばちの日】自然が生んだ健康食品「はちみつ」の歴史や栄養効果
3月8日は「みつばちの日」。今回は、みつばちが花の蜜を集めて作り出した「はちみつ」について、その歴史や栄養価、効能などをご紹介します!
2022年03月08日
「みつばちの日」って?
はちみつを広く知ってもらうための日
「みつばちの日」は、その語呂合わせから、全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が1985年(昭和60年)に制定した記念日です。 健康食品としてのはちみつを、広く知ってもらうために制定されました。
はちみつのあれこれ
はちみつの歴史
私たち人間は、とても古くからはちみつとの関わりがあります。古代エジプト時代の美術品には当時の養蜂の様子が描かれ、紀元前5000年頃には、養蜂家が職業として成立したという記録が残されています。 その後、養蜂は世界的に広がっていったことで養蜂技術も進歩し、はちみつは天然の甘味料として親しまれるようになりました。 そして近年では、はちみつの栄養価や活用方法などが色々な媒体で紹介されるようになり、「はちみつは健康によい」というイメージが定着しました。養蜂家が減少していることで、国内生産量は減少傾向にありますが、輸入品を含めた消費量は上昇傾向にあります。
はちみつには個性がある
はちみつは、みつばちが花の蜜を吸って巣に集めて、水分を蒸発させることで糖度が約80%まで増していきます。その花の種類によってはちみつの風味や色に個性がでます。 はちみつの元となる植物には、主要なものでも世界で約4000種類、日本においても約373種類にも及び、それぞれの個性を感じながら味わうのも、はちみつの楽しみ方の1つとも言えるでしょう。
はちみつの健康効果とは
はちみつは優れたエネルギー源!
はちみつは、身体が弱っているときや疲れが溜まっているときなどのエネルギー補給において、とても効率よく吸収される優れた食品と言えます。 元々の花の蜜の主成分はショ糖ですが、みつばち自身がもつ酵素によって「ブドウ糖」と「果糖」という種類の糖類に分解されます。「ブドウ糖」は、ショ糖に比べて腸からの吸収が早く、スムーズにエネルギー源となります(即効性)。そして「果糖」は、少し遅れて緩やかに吸収されるという特徴(持続性)があるため、この2種類の糖類の効果が合わさることで、エネルギー補給という点でとても理想的な食品と言われているのです。
はちみつはダイエットにも向いている!
甘味の強いはちみつは、その分カロリーも高いと思われがちですが、意外に上白糖と比べると低カロリーでダイエットにも向いている食品です。 上白糖は、100gあたり384kcalであるのに対し、はちみつは303kcal。わずかな差ですが、注目すべきはその甘味の違いです。一般的に、調理においてはちみつを上白糖で代用する場合、同じ甘味にするには重量で約1.3倍に増やして換算する必要があります。 つまり、上白糖よりはちみつの方が、カロリーが低い上に、使用する量が少なくて済むのです!
傷の治りを早める、咳を和らげる効果も!
はちみつには抗菌効果があるといわれており、『手術の傷にはちみつを塗ることで、傷の治りが早まった』との研究報告もあるそうです。はちみつは、その粘度の高さから膜となり雑菌の侵入や感染、傷口の乾燥が防げて、さらに高い糖度による抗菌作用、保湿効果など、さまざまな効能が期待できるとされています。 そして、『子どもの夜間の咳の症状を抑える効果が期待できる』という研究報告もあるそうです。 ※ただし、1歳未満の赤ちゃんには「乳児ボツリヌス症」を発症する恐れがあることから、はちみつは与えないようにしてください。
まとめ
はちみつを取り入れてみませんか?
古くから私たちの身近にある「はちみつ」は、花やみつばちたちが生んだ自然の恵み。おいしいだけでは留まらず、健康効果にも注目されています。 そのまま食べておいしいだけでなく、傷の治療や咳止めの効果も期待できるはちみつ。ぜひ食生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 ・総務省/なるほど統計学園/今日はなんの日?/3月8日 みつばちの日 (https://www.stat.go.jp/naruhodo/c3d0308.html) 閲覧日:2020年12月29日 ・みつばち健康科学研究所/蜂蜜とは (https://www.bee-lab.jp/product/hatimitsu_1.html) 閲覧日:2021年1月3日
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著者
佐藤 友香(管理栄養士)
1992年生まれ、福島県出身、東京都在住。1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動。