【防災の日】家庭でできる「防災の備え」のポイントを管理栄養士がご紹介!
9月1日は防災の日!家族みんなで、ご家庭での防災の備えについて話し合ってみませんか。そこで今回は、もしものために備えておきたい食品について、管理栄養士がご紹介します。
2024年09月04日
防災の備え、できていますか?
9月1日は防災の日!
9月1日は「防災の日」、そして9月1日からの一週間は「防災週間」です。防災の日は、1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんで制定されました。また9月1日は、暦の上では二百十日に当たる日です。この時期は台風シーズンを迎え、日本各地で災害が起きやすい時期でもあります。 学校や職場など、さまざまな場所で訓練等が行われており、毎年参加しているという方も多いのではないでしょうか。
防災の備えについて考えるきっかけに!
年に一度の防災の日は、学校や職場での訓練だけでなく、ご家庭での防災の備えを家族で話し合う日にするのがおすすめです。毎年この日に見直すことで、しっかりと備えられるだけでなく、防災に対する意識も高まりますよ。また、非常時の待ち合わせ場所や連絡手段なども確認しておくと、いざというときに役立ちます。 備蓄品の賞味期限や使用期限のチェックはもちろん、家族構成やライフスタイルの変化などにより、必要な備えは年々変わるので、毎年必ず見直していきましょう。
水や食品は「ローリングストック」がおすすめ!
普段の買い物にプラスアルファで無理なく備える!
「ローリングストック」とは、普段から食品を少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費してその都度買い足すことで、家庭に常に一定量の食品をストックしておくための方法です。 普段の買い物に少し買い足すだけでできるため、一度に大きな出費となるのを避けることが可能です。保管スペースも普段の買い置きのスペースを少し広げるだけで確保できるため、無理なく食品を備蓄できますよ。
項目別!備蓄のポイントをご紹介
水
飲料水はもちろん、災害時には生活用水の確保も必要になります。ライフラインの停止に備えて、必ずストックしておきましょう。飲料水と調理用水として、最低でも1人当たり3リットル×3日分が必要です。 保存水と呼ばれる長期保存型(5年~10年)のペットボトルのミネラルウォーターなら、通常のミネラルウォーターよりも長持ちするのでおすすめですよ。 定期的に水が配達されるウォーターサーバーも便利ですが、停電時にも水を出すことができるか確認しておきましょう。 給水に備えて、容量が大きめのウォーターボトルやポリタンクなどを用意しておくのも良いですね。
食品
食品についても、最低3日分、可能であれば1週間分は確保できると安心です。日頃からご家庭にストックしてある食品をチェックしつつ、必要なものを備蓄しましょう。 主食はパックごはんや水分を足すだけで食べられるアルファ米、パンの缶詰、カップ麺などが便利です。ふりかけなど、味に変化を付けられるものがあると飽きずに食べやすくなります。 主菜は缶詰やレトルトなど、たんぱく質を多く含むものを用意しましょう。 副菜は、主食と主菜で不足しがちなビタミンやミネラルが補えるものを。缶詰のほか、レトルトの野菜スープなども便利ですよ。野菜ジュースや青汁などで補うのも一つの手です。 また、缶詰のフルーツやチョコレート、ようかんなどの嗜好品も用意しましょう。甘いものを食べてほっと一息つくことで、心の栄養にもなりますよ。食べ慣れたもの、家族の好きなものを選んで備蓄しておけると良いですね。
食器や熱源の準備も忘れずに!
貴重な水を無駄にしないためにも、災害時には使い捨てできる紙皿、紙コップ、割り箸が重宝します。皿にラップやアルミホイルを敷けば、洗い物を削減できるので便利ですよ。 また、食品を温めたり、簡単な調理をしたりする際に必要なのが熱源となるカセットコンロ。カセットボンベも準備しましょう。 湯せんにも対応した耐熱の食品用ポリ袋があれば、調理の際に役立ちます。
配慮が必要な方への備えはとくにしっかりと!
赤ちゃんや高齢者、アレルギーや疾患などにより配慮が必要な方の備えは、個別に対応が必要です。一人ひとりに合った食品をしっかりストックしておきましょう。災害時だからこそ、普段に近い食事をとれるように備えておくことが大切です。 災害時には物流が滞り、必要なものが手に入りにくくなるので、2週間程度は確保しておくと安心ですね。
まとめ
おうちでの備えを見直すきっかけに!
いかがでしたか?今回は防災の日にちなんで、防災への備えについてご紹介しました。つい先延ばしにしがちな防災対策ですが、今年は防災の日をきっかけに、ぜひ家族みんなで防災の備えについて考えてみてくださいね。 【参考文献】 ・東京消防庁,“防災の日と二百十日”,東京消防庁ホームページ(https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/libr/qa/qa_59.htm/) 閲覧日:2024年7月12日 ・政府広報オンライン,“いつもの食品で、もしもの備えに!食品備蓄のコツとは?”, 内閣府大臣官房政府広報室(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202103/2.html) 閲覧日:2024年7月12日
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著者
谷口 美希(管理栄養士)
食べることと料理が大好きで、大学で栄養学を学ぶ。卒業後は管理栄養士として老人ホームや健診センターに勤務。現在は、特定保健指導やオンラインでの栄養指導、コラムの執筆などに携わっており、栄養の面からたくさんの方の健康を支えていくことを目指しています。