【太れない人へ】健康的デブエットのススメ

【太れない人へ】健康的デブエットのススメ

日本では、「やせているのは良いこと」というイメージが強いですが、中には「太りたいのに太れない」という悩みを抱えた方もいます。そこで今回は、健康的に増量する「デブエット」についてご紹介します。

2023年01月28日

「やせすぎ」の問題

無理なダイエットをすると、逆に太りやすくなる

近年の日本では、多くの若い女性がやせ願望やダイエット指向を持っており、厚生労働省は「やせすぎの問題」に関して危惧しています。 急激な「食べないダイエット」を繰り返すと、体が飢餓状態であると錯覚し、逆に体脂肪を蓄えやすい体質になってしまいます。 また極端な食事の偏りによって低栄養になり、鉄欠乏性貧血や生理不順が生じるリスクもあるからです。

摂食障害につながることも

やせ願望が深刻化すると、「神経性食欲不振症(拒食症)」や「過食症」を招く恐れがあり、非常に危険です。摂食障害が慢性化すると、無月経や低血圧・不整脈など多くの健康障害を招く恐れがあるのです。 また年齢が上がってくると、免疫力の低下や筋力低下による転倒・寝たきりなど、深刻な状況につながります。

自分自身の理想の体重とは

BMIを計算しよう

「やせすぎがダメなのはわかったけど、理想体重はどれくらい?」と思った方がいるかもしれません。そんな方に知っていただきたいのが、成人の肥満判定に用いる国際的な標準指標である、BMI(Body Mass Index:体格指数)です。 【BMIの計算方法】 BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗 【BMIの判定方法】 18.5未満 低体重 18.5以上25未満 普通体重 25以上30未満 肥満(1度) 30以上35未満 肥満(2度) 35以上40未満 肥満(3度) 40以上 肥満(4度)

BMI18.5未満は要注意

BMI18.5未満の低体重は、いわゆる「やせ」に分類され、1章で紹介したようなリスクが高まります。 また、病気との関係上の理想体重はBMI22とされており、糖尿病などの生活習慣病に罹患するリスクが最も低いとされています。

管理栄養士が解説するデブエット

食事回数を減らさないように

低体重だからといって、ただ単に体重を増やせばいいわけではありません。健康的に適正体重を目指すことが大切です。 まずは、1日3食食べれていない方は、食べれるようにしましょう。食事が少なくなると、人間のからだは筋肉を分解してエネルギーを得るため、より体重が減ってしまいます。 胃腸が弱いなど、1回の食事でたくさん食べられない場合は、間食をうまく活用しましょう。クッキーやチョコレートなどのおやつよりも、サンドイッチやおにぎりなど軽食がオススメです。栄養バランスも良く、仕事の休憩中などでも食べれます。

筋肉量をキープ

食事をしなくちゃいけないとは思っているけれど、食欲がでなくていつも食べれない、という方もいるのではないでしょうか。 その場合、筋肉がついてくると体力がアップし、食欲が出てくることもあります。 激しい運動でなくても、出来る範囲でOK。筋肉をゆっくり動かすスロートレーニングは、筋肉を太くする効果が高いですよ。 運動後にはたんぱく質源(肉・魚・豆腐など)を食べるようにすると、さらに効果が見込めます。

栄養バランスも忘れずに

デブエットをしたい人が、特に注意してほしい栄養素は3つです。 まずはたんぱく質。筋肉の材料であるたんぱく質は、ぜひ積極的にとりましょう。 次に鉄分です。やせすぎている人に多いのが、鉄欠乏性貧血。だるい・疲れやすいといった自覚症状にもつながります。鉄分を豊富に含む赤身の肉や魚、ほうれん草などの緑葉野菜をしっかり食べましょう。 また、鉄分の吸収を助ける働きがあるビタミンCも重要です。野菜や果物を積極的に取り入れましょう。

まとめ

健康的な体を目指しましょう!

健康と体重に関して、一般的には肥満が問題視されがちですが、やせすぎにもリスクがあります。適正体重を目指して、デブエットをしてみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 ・e-ヘルスネット「若い女性の「やせ」や無理なダイエットが引き起こす栄養問題」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-006.html(閲覧日2021年12月20日) ・健康長寿ネット「医学的に理想の体重とは」 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/tyojyu-eiyou.html(閲覧日2021年12月20日) ・NIKKEIヘルスUP 病気 医療「太りたい人への処方せん「間食しっかり」で効果」 https://style.nikkei.com/article/DGXDZO07385660U0A510C1W13000/(閲覧日2021年12月20日)

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著者

寒川 祐美加(管理栄養士)

「人を良くすると書いて食」をモットーに関わった方々が健康で笑顔になれるようなお手伝いをしたいと想い、日々奮闘する管理栄養士。 学生時代、食生活を改善し健康の大切さを知ったことをきっかけに管理栄養士に。大学卒業後は、製薬会社で生活習慣病領域を担当。現在はその経験を活かして特定保健指導やコラムの執筆に従事しております。


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