【京都のご当地食材】和菓子に欠かせない!大納言小豆の魅力に迫る
皆さんは「大納言小豆」をご存じですか?「大納言小豆」は京都のご当地食材で、和菓子には欠かせない存在です。そこで今回は、大納言小豆の基礎知識や栄養効果を解説します。
2021年02月11日
大納言小豆の基礎知識
大納言小豆の特徴
大納言小豆は京都で多く栽培されている小豆の一種です。最大の特徴は大きさで、1粒の大きさは5.8mm以上あり、一般的な小豆と比較するとかなり大粒です。また、赤い色が強くてつやがあり、煮詰めても型崩れしないため、調理後も美しい見た目に仕上がります。 食感はホクホクとして食べごたえがあり、皮の風味が濃厚で味が非常によいため、京都市内をはじめとした全国の高級和菓子店で高く評価されています。食感を楽しめる粒あんや、形や大きさを生かした甘納豆などに多く使われています。
大納言小豆の名前の由来
小豆の中でも、特に大粒な品種が大納言小豆と呼ばれます。なぜ大納言小豆という名前で呼ばれているのでしょうか。 大納言小豆と呼ばれる品種は皮が丈夫で、煮たときに皮が破れにくいという特徴を持っており、いわゆる「腹割れ」を起こしにくいため、切腹を免れた公卿の官位である大納言にちなんで大納言小豆と名づけられたといわれています。また、豆の形が大納言がかぶっていた烏帽子に似ていることが名前の由来になっているという説もあります。
大納言小豆の収穫・出荷時期
大納言小豆の収穫時期は、10月中旬~11月上旬にかけての時期で、手作業で収穫されます。さらに、収穫後は乾燥や調製といった工程もあり、最終的には11月~12月に出荷されます。
大納言小豆に含まれる栄養素とは?
食物繊維で便秘改善!
大納言小豆には食物繊維が多く含まれています。食物繊維には腸内環境を整えて便通を促したり、血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。
ポリフェノールでアンチエイジング!
大納言小豆特有の赤い色は「アントシアニン」という色素によるものです。アントシアニンはポリフェノールの一種であり強い抗酸化作用があります。そのため、体内で過剰に生成された活性酸素を除去し、動脈硬化や老化の予防に役立つといわれています。 【一粒に栄養たっぷり】実はダイエットにも効果的な「栗」の魅力
カリウムでむくみすっきり!
大納言小豆に多く含まれるカリウムは、人体にとって欠かせないミネラルの一種です。カリウムには、細胞内膜の浸透圧を調整し一定に保つという役割があり、余分なナトリウム(塩分)の排出を促すことで高血圧やむくみの予防に効果的といわれています。 【むくみ解消にも】おやつに「アーモンド」をおすすめする理由
まとめ
大納言小豆を味わってみては?
いかがでしたか?大納言小豆は味や食感が素晴らしいのはもちろんですが、実は美容や健康にうれしい栄養素も豊富に含まれている食材です。機会があれば、大納言小豆を使った和菓子をぜひ味わってみてくださいね。 出典:瑞穂大納言小豆 JA京都 アクセス日:2021年1月3日 (https://jakyoto.com/product/%E7%91%9E%E7%A9%82%E5%A4%A7%E7%B4%8D%E8%A8%80%E5%B0%8F%E8%B1%86/) 大納言 公益財団法人 日本豆類協会 アクセス日:2021年1月3日 (https://www.mame.or.jp/syurui/feature/syurui_02.html) 「健康食品」の安全性・有効性情報 食物繊維 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 アクセス日:2021年1月5日 (https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail583lite.html) e-ヘルスネット 抗酸化物質 厚生労働省 アクセス日:2021年1月5日 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html) e-ヘルスネット カリウム 厚生労働省 アクセス日:2021年1月5日 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html)
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著者
藤井 歩(管理栄養士)
大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。