【幼児のためのおやつ術】管理栄養士がすすめる選ぶ食材とおやつの例をご紹介
大切なお子さんのおやつ選び、どのようにしていますか?おやつは、子どもの成長のために大切な役割をもっているので、選ぶ食材などは気になりますよね。今回は、管理栄養士がおやつの選び方、手軽に準備できるおやつの例などをご紹介します。
2022年01月19日
幼児にはおやつがなぜ必要なの?
おやつの役割
幼児は身体も小さく、1度にたくさんの量を食べることが難しいです。そのため3食で補いきれないエネルギー、栄養素、水分などを、おやつで補給することが必要になるのです。おやつの役割は栄養だけではなく、リラックスや、家族や友だちとのコミュニケーションを図るなどの精神的な安定、社会性を育てるための楽しみの時間でもあります。 また、食に対する興味や関心を育むこともできます。おやつを手作りすることで、料理の体験、食に関する知識を深めるなどの「食育」にもなるのです。
大人が管理しよう
幼児は、栄養バランスを考え、自分でおやつの選択をすることが難しいです。おやつの時間、栄養バランス、量などを一人一人、大人が調整してあげましょう。将来、自分で食べるものを選ぶ力を育んでいけるよう教えることができるとよりよいです。
おやつで意識して補給したい栄養素
不足しやすい栄養素とは?
幼児が不足しやすい栄養素は、鉄、カルシウム、食物繊維などです。それぞれの補給しやすい栄養素をチェックしていきましょう。
「鉄」
鉄は全身に酸素を運び、エネルギーの産生などを行います。急激に成長する幼児期には、不足しないよう気を付けたい栄養素です。 鉄が豊富な食材といえばレバーなどの動物性の食材が多いです。手軽におやつに使える食材は、枝豆、青のりなどがあります。
「カルシウム」
カルシウムは、骨や歯の主成分であるミネラル。成長期には不足しないよう、きちんと摂りたい栄養素です。カルシウムは1食でたくさん摂るよりも、何食かに分けて食べることで、効率よく摂ることができます。 カルシウムが豊富な食材は、チーズやヨーグルトなどの乳製品、しらすなど骨ごと食べられる小魚、干しえびなどがあります。
「食物繊維」
食物繊維は、腸内環境を整え、排便をスムーズにするなどの役割があります。 食物繊維が豊富な食材は、いも類、豆類、野菜、果物などです。生で食べられる果物は手軽です。
簡単なおやつ準備のコツを伝授
乳製品を上手に使おう
ヨーグルトは整腸作用のある乳酸菌を含みます。さらに腸内環境を整えるためには、オリゴ糖や食物繊維をプラスできると◎ バナナやりんごはオリゴ糖を含み、食物繊維も多く含むのでヨーグルトと組み合わせて食べることもよいでしょう。便通が気になる子におすすめです。 チーズは、ヨーグルトに比べ保存性が高く使い勝手のよいです。手作りするのであれば、ホットケーキ、蒸しパンなどは、手軽にチーズを加えられます。
ごはんやパンもおすすめ
枝豆やしらすを使っておにぎり、のり巻きにすることもおすすめです。鉄やカルシウムの補給にもなりますよ。チーズと野菜を挟んだサンドイッチなどもよいでしょう。
いも類を上手に使おう
食物繊維が豊富なさつまいも、じゃがいもなどをおやつの食材に選ぶこともおすすめです。ふかしたさつまいもだけでも、自然な甘みがありおいしいものです。チーズを加えたじゃがいものガレット、さつまいもきんとんなどもよいでしょう。きんとんの形成をするなど、一緒に手作りすると楽しくおやつの時間を過ごせますよ。
市販のものを上手に活用
果物、干しいも、あまぐり、チーズ、ヨーグルトなどは、加工しなくても食べられます。保存性の優れているものを、上手に活用してみることもよいでしょう。
子どもに優しいおやつを選ぼう
おやつも教育の1つ
毎日のおやつを、栄養を考えて選ぶことは大変なことですよね。不足しやすい栄養を補える食材を意識して、子どもの栄養のサポートしてみましょう。 子どもの成長に必要な栄養素を補える、おやつ選びの参考にしてみてくださいね。 【参考文献】 ・「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)/ 鉄解説 (https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail675.html) 閲覧日:2021年9月21日 ・「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)/カルシウム解説 (https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail660.html) 閲覧日:2021年9月12日 ・厚生労働省/e-ヘルスネット情報提供/腸内細菌と健康 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html) 閲覧日:2021年9月21日 ・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
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著者
森本 芙好(管理栄養士)
管理栄養士。体調不調をきっかけに栄養学を学ぶ。ダイエットの失敗を乗り越えた経緯から『なりたい自分』を目指す方の役に立ちたいと思い、現在は特定保健指導、コラム執筆に携わる。自身の食事テーマは、美容に良く、おいしい食事を楽しく食べること。ひとりひとりの価値観を大切に、自らを大切にするための身体にやさしい食事を提案することを目指しています。