【正月太り対策】おせちで太らないコツとは
年末年始はクリスマスにお正月と、イベントが盛りだくさん!楽しみたいだけど、年が明けて落ち着いたころに、気がつくと恐ろしいのが正月太り。今回はそんな正月太りの原因の一つになりがちな、「おせち」を食べる時に注意をしたいコツについてご紹介します。
2022年01月03日
そもそもおせちとは?
おせちの昔と今
まずは、おせちについて簡単に紹介します。おせちといえば現在では正月のイメージしかないと思いますが、昔は3月3日や5月5日のような節句の料理を総称して、おせちと呼んでいました。現在のおせちは、毎日家事で忙しいお母さんたちが、せめて正月の三が日くらいは料理をしなくてもいいように、お祝いの意味があり保存のきく正月料理を指します。
おせちの料理の種類と意味
おせち独特の料理や使われる食材には、さまざまなお祝いの意味合いがあります。今回はいくつか紹介します。みんなでおせちを食べる時に意味合いを小ネタとしてお話すると、盛り上がること間違いなし?! ・数の子 たくさん卵があることから、子孫繁栄の意味があります。 ・きんとん きんとんは「金団」と書き、財宝の意味があります。「今年も豊かな生活が送れますように」という願いが込められています。 ・キンカン 漢字で「金冠」と書き、宝物を意味します。きんとんと同じく豊かな生活を願っています。 ・黒豆 豆は「まめまめしい」という意味で、「今年も1年まめで元気に過ごせますように、働けますように」という願いが込められています。 ・えび 茹でたり焼いたりすると、背が丸くなることから、「腰が曲がるまで健康で長生きできますように」という願いが込められています。 ・こぶ巻き こぶ巻きの「こぶ」が「よろこぶ」にかけられ、おめでたいとされています。
おせちには太りやすい理由がある?!
おせちはお重に入った料理をみんなで分け合いますが、1人分がとり分けられていない料理は、自分がどれくらい食べたか客観視できないので、気がついたら食べすぎているなんてことが起きがちです。 また、おせちは保存食としての側面もあるため、塩分が多めです。塩分をたくさん摂取すると、血液の濃度を薄めようと、体内に水分を保持しようとするため、むくんでしまいます。このことから、正月太りの原因は食べすぎによるものと、むくみによるものが考えられます。
管理栄養士直伝、太らないコツ
食べ方を工夫しよう
おせちを食べる時に工夫できることを紹介します。
野菜から食べて甘いものを最後にしよう
べジファースト(食事を野菜から食べること)は、血糖値の上昇が緩やかになり、太りにくい食べ方であると期待されています。 おせちの場合は、煮物やなますなど、野菜料理から食べ、次に肉や魚やえびなどのたんぱく質類、最後にきんとんなど、甘く糖質が多く含まれるものを食べるとよいでしょう。よく噛む必要のある野菜から先に食べることで満腹感を得られ、食べ過ぎを防ぐことも期待できます。
みんなでワイワイゆっくり食べよう
早く食べるより、ゆっくり食べる方が食後の消費エネルギーが高くなるといわれています。1年を振り返って思い出話に花を咲かせたり、今後の目標を語り合ったりしながら、おせちをよく味わって、ゆっくり食べましょう。
出汁や調味料を活用して塩分控えめにしよう
もしおせちを手作りするなら、出汁や調味料を活用して味付けし、塩分を抑えるように工夫して、むくみを予防しましょう。特に血圧高めの方が家族にいる場合は、冬は血圧が上がりやすいため、塩分は特に控えた方がよいでしょう。
体が温まる食べ物を中心に食べよう
冷たいものを食べて体が冷えると、血行不良になり、老廃物を溜め込み、むくみを悪化させる恐れがあります。
食べ方以外に工夫できることは?
体内リズムを整えよう
おせちが美味しくてどうしても食べすぎてしまった場合、正月太りを予防する上で、食べ方以外に工夫できることを紹介します。まずは体内リズムの調整についてです。 朝日を浴びて朝食を食べることで、体内時計を整えましょう。体内リズムが乱れると、体は活動をできるだけ抑制し、エネルギーを脂肪として蓄えようとしてしまいます。更に朝食を食べないと、エネルギー不足を補うために筋肉のたんぱく質を分解しようとしてしまうのです。そうすると筋肉量と共に基礎代謝が減少し、太りやすい体になってしまいます。 年越し特番などでついつい夜更かしして寝正月になりがちですが、朝日を浴びて気持ちよい年明けのスタートを切りましょう!
初詣や正月遊びで体を動かそう!
食べすぎや運動不足で、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回った場合、余ったエネルギーが約7000kcalになるたびに脂肪が約1kgずつ増えていくといわれています。 寒いとコタツや温かい部屋から出るのは勇気がいりますし、コロナ禍で密を避けるなどの制約はありますが、初詣や正月遊びで体を動かし、消費エネルギーを増やしましょう。
まとめ
おせちを賢く食べて1年のよいスタートダッシュを切ろう!
美味しくてお祝いの意味があるおせち。年末年始は美味しいイベントが目白押しですが、おせちは正月太りの原因の一つになりがちです。太らないように食べ方などを工夫して、1年のよいスタートダッシュを切りましょう。 【参考文献】 ・農林水産省「おせち料理ってどんな料理?」https://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_menu/oseti/01.html(閲覧日:2021年9月18日) ・日本成人病予防協会「正月太りを解消する方法」https://kentei.healthcare/info/column/?p=1439(閲覧日:2021年9月18日) ・日本成人病予防学会「原因を知って「正月太り」を効果的に解消しよう!」https://kentei.healthcare/info/column/?p=578(閲覧日:2021年9月18日)
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著者
寒川 祐美加(管理栄養士)
「人を良くすると書いて食」をモットーに関わった方々が健康で笑顔になれるようなお手伝いをしたいと想い、日々奮闘する管理栄養士。学生時代、食生活を改善し健康の大切さを知ったことをきっかけに管理栄養士に。大学卒業後は、製薬会社で生活習慣病領域を担当。現在はその経験を活かして特定保健指導やコラムの執筆に従事しております。