【ダイエットや健康に!】話題のMCTオイルとは?
皆さんは「MCTオイル」をご存じですか?以前は油=ダイエットや健康の敵であり、できるだけ摂らない方がよいと思われていましたが、最近ではダイエットや健康が気になる方の間で、「身体によい油」や「質のよい油」が注目されてきています。中でも、MCTオイルが注目を集めています。そこで今回は、MCTオイルの特徴や、効果的な取り入れ方について解説します。
2021年09月29日
MCTオイルの基礎知識
MCTオイルとは?
MCTはMedium Chain Triglycerideの頭文字をとった名前です。つまり、MCTオイルは「中鎖脂肪酸からできている油」ということになります。 中鎖脂肪酸はココナッツオイルにも多く含まれていますが、その含有量は60%ほどです。しかし、MCTオイルは中鎖脂肪酸の含有量が100%なので、効率よく摂ることができます。
中鎖脂肪酸とは?
大豆油やなたね油、オリーブオイルなどの一般的な油に含有されているのは「長鎖脂肪酸」です。名前の通り、長鎖脂肪酸は主成分となる脂肪酸が長く、中鎖脂肪酸はその半分の長さです。 そのため、長鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸は消化・吸収後の経路が異なります。長鎖脂肪酸が吸収後は体内に貯蔵され、必要に応じてエネルギーに分解されるのに対し、中鎖脂肪酸は吸収後は肝臓に運ばれ、速やかにエネルギーとして分解されます。中鎖脂肪酸の分解速度は、長鎖脂肪酸の約4倍といわれており、消化吸収されやすく、身体にたまりにくい油として注目されています。 つまりMCTオイルを取り入れることで、ダイエットにつながるだけでなく、肥満を防ぐことで生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
MCTオイルの特徴
MCTオイルは透明で、味や香りがほとんどありません。また、油っぽさのないさっぱりとした味わいなので、普段の食生活に取り入れやすい油といえます。 ただし、MCTオイルは加熱すると煙が出たり、泡立ちが起こる可能性がありますので、加熱調理はやめましょう。
MCTオイルの1日あたりの目安量
MCTオイルはダイエットや健康にうれしい油ではありますが、カロリーは一般的な油と変わらないため、たくさん摂ると逆効果になってしまいます。また、腸での吸収率がよいため、摂り過ぎは下痢や腹痛の原因になる可能性もあります。そのため、MCTオイルは1日あたり「大さじ1杯程度」を目安として取り入れてみましょう。
MCTオイルの活用法
サラダのドレッシングに使う
サラダのドレッシングを手作りするときに、MCTオイルを使うのもおすすめです。また市販のドレッシングに、少量のMCTオイルを加えるのもよいですね。
飲み物にプラス
MCTオイルを飲み物に加えるのもおすすめです。無味無臭なので、コーヒーや牛乳などに加えても大丈夫です。また、手作りスムージーに加えると、ワンランク上のスムージーに仕上がりますよ。
ヨーグルトにかける
朝食の定番である、ヨーグルトにMCTオイルを加えるのもよいでしょう。ヨーグルトに油?と思うかもしれませんが、無味無臭なので違和感は感じません。MCTオイルを加えることで、なめらかさのあるヨーグルトに仕上がりますよ。
まとめ
MCTオイルを毎日のお食事に取り入れてみましょう!
いかがでしたか?MCTオイルは、ダイエットや健康が気になる方にはうれしい油です。無味無臭でさまざまな食品と組み合わせられるので取り入れやすいですね。ぜひ、毎日のお食事にプラスしてみてくださいね。 出典:日清オイリオグループ株式会社 /MCT(中鎖脂肪酸とは)/アクセス日:2021年8月9日 (https://shop.nisshin.oilliogroup.com/shop/pages/about-mct.aspx)
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著者
藤井 歩(管理栄養士)
大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。