【必見!寒天の活用法】料理にもお菓子にも使える寒天の魅力
食物繊維が豊富である寒天。何となく身体によさそうだけど、使い方がいまいちわからない…という方も多いのではないでしょうか?今回は寒天の活用法をご紹介します!
2022年10月28日
寒天とは?
何でできているのか?
寒天は、テングサやオゴノリなどの海藻から抽出されたものを乾燥させて作られたものです。無味無臭のため幅広い料理やデザートに使うことができます。
寒天の種類
寒天には様々な種類があります。昔ながらの製法で作られた角寒天(棒寒天)は、自然の寒気を利用して乾燥させたものです。糸寒天は角寒天と同様の製法で作られ、細い糸状になっている寒天です。良く洗って30分程、水に浸してふやかしてから水気を絞って料理に使います。煮るときはちぎって入れ、形がなくなって透明になるまで加熱します。 一方、粉寒天はサラサラの粉状になっており、水でふやかしておく必要はありません。鍋で液体と一緒に加熱するときは、底に沈みやすく焦げやすいためよく混ぜながら調理しましょう。
固めるコツ
寒天は90℃程で溶け、40℃前後で固まる性質があります。 牛乳や果汁などの冷たい液体を加えると、温度が下がり分離したり、うまく固まらなかったりします。人肌程度に液体を温めてから寒天と混ぜ合わせるようにすると上手に固まります。 また、酸味のある果物と固めようとすると、固まりにくい性質があります。そんなときは、寒天の量を増やしてみてください。
寒天の栄養
低カロリー
海藻からできている寒天は、粉寒天小さじ1.5杯(約3g)で約5kcal、角寒天1本(約7g)で約11kcalとカロリーがほとんどありません。
食物繊維
寒天は食物繊維も豊富です。粉寒天3gで約2gの食物繊維を摂ることができます。 日本人の食事摂取基準2020年版(厚生労働省)では、生活習慣病などの予防を目的とした成人の食物繊維の目標量は男性で21g/日、女性で18g/日とされているため、約10分の1の食物繊維をこのわずかな量で摂れることになります。食物繊維はゆっくりと体内(胃や腸)を移動するため、糖の吸収を遅らせることにより血糖値の上昇を緩やかにすると言われています。また、食物繊維は保水性(水分を吸収しやすい)に優れており、満腹感が得られます。 また、寒天に含まれる食物繊維の1つであるアガロペクチンは、コレステロールの上昇を抑制する効果が期待できます。
寒天を使った食べ物
普段の料理にプラス!
寒天と聞いて、ところてんやデザートをイメージされる方も多いですが、実は普段の料理にも活用できます。 1合の米に1gの粉寒天を入れて炊くことで、つやと甘みを引き出すことができます。また、パスタを茹でるときにお湯に粉寒天を加えると、パスタソースが良く絡むようになります。さらに、季節の野菜をだし汁やスープなどと一緒に固めると見た目もすてきな簡単寒天寄せができあがります。 角寒天や糸寒天は水で戻した後、食べやすい大きさに刻んでスープの具として加えたり、酢の物やサラダに加えるとカサ増しになり満腹感が得られますよ。
寒天を使ったレシピ
お楽しみデザート
寒天を使った美味しくて栄養のあるデザートを紹介します。
低カロリー!キウイ寒天
ビタミンCが豊富なキウイフルーツを使ったデザートです。さっぱりしていて絶品です。 ▶「低カロリー!キウイ寒天」のレシピはこちら
さつま芋とかぼちゃのしっとり羊羹
さつま芋とかぼちゃにも食物繊維が豊富に含まれています。 ▶「さつま芋とかぼちゃのしっとり羊羹」のレシピはこちら
濃厚!レアチーズ風寒天
水切りヨーグルトと牛乳を使い、カルシウムも摂ることができるデザートです。 ▶「濃厚!レアチーズ風寒天」のレシピはこちら
まとめ
寒天を取り入れてみよう
いかがでしたか。寒天は料理にもお菓子にも使えてとても便利ですね。更に不足しがちな食物繊維を手軽に摂ることができるのはうれしいですね。みなさんも寒天を普段の料理に使ってみませんか。 【参考文献・資料】 ・「健康食品」の安全性・有効性情報/国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所/寒天 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail4004lite.html(最終閲覧日:2021年8月8日) ・山本 由喜子,中川 佳子,森川 和浩,廣瀬 香苗,アガロペクチンによる血中コレステロール上昇抑制効果,日本栄養・食糧学会誌,2002,第55巻第3号,143-147 ・食品成分データベース/文部科学省https://fooddb.mext.go.jp/freeword/fword_select.pl(最終閲覧日:2021年8月8日) ・厚生労働省/日本人の食事摂取基準2020年版
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著者
丸山 まいみ(管理栄養士、公認スポーツ栄養士)
家庭の料理を通じて食に魅力を感じ管理栄養士となる。診療所での栄養指導、特定保健指導、スポーツ選手に対する栄養教育に携わる。現在は、ひとりひとりの背景に合わせ、食の楽しさや可能性を伝えるためフリーランスとして活動中。