【沖縄県のご当地食材】ピリッとした辛みが特徴!「からしな」をご紹介
独特な食文化をもつ沖縄県には、ご当地食材も多く存在します。今回は、沖縄県のご当地食材の一つである「からしな」をご紹介します。
2021年08月20日
からしなの基礎知識
からしなの特徴
「からしな」は中国から沖縄県に伝わったとされる野菜で、古くから沖縄県で親しまれています。沖縄県では「シマナー(島菜)」と呼ばれることもあります。 からしなという名前からもわかるよう、独特な辛みのある野菜です。
からしなの美味しい食べ方
おひたしや炒め物、お味噌汁の具、塩漬けなど幅広い料理に使われる野菜です。からしなの塩漬けは「チキナー」と呼ばれ、豆腐などと一緒に炒めて食べることも多いです。
美味しいからし菜の選び方
葉は濃い緑色をしており、ギザギザの部分までピンと張りのあるものが鮮度のよい証拠です。また、大きくなり過ぎているからしなは、固くてすじばっている場合もありますので、ほうれん草くらいの大きさのものを選ぶようにしましょう。
からしなに含まれる栄養素とは?
ビタミンAで皮膚や粘膜を健康に保つ!
からしなに多く含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を保つ働きのある栄養素です。そのため、目の疲労やドライアイの予防にも効果的です。 また、口や鼻、のどなどにも粘膜があり、抵抗力が高まることで菌などの外敵から身を守り、免疫力アップにも効果が期待できます。
カルシウムで骨や歯を丈夫に!
カルシウムは骨や歯を構成する栄養素です。そのため、カルシウムが不足すると骨粗鬆症のリスクが高まったり、歯が弱くなってしまう可能性もあります。カルシウムは日本人の食生活において不足しやすい栄養素なので、積極的に取り入れてみましょう。
カリウムで高血圧予防!
カリウムには細胞内液の浸透圧を調整し、一定に保つ働きのある栄養素です。 体内の余分なナトリウム(塩分)を身体の外に排出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎによる高血圧やむくみを防ぐ働きが期待できます。
鉄で貧血予防!
鉄は血液中の赤血球の中のヘモグロビンに多く存在しています。鉄が不足することでヘモグロビンが減り、赤血球の数も減るため、全身に送る酸素の供給が不足してしまいます。すると、集中力低下や頭痛、だるさ、めまい、食欲不振といった症状が表れます。こうした症状を「鉄欠乏性貧血」と呼びます。 からしなに含まれているのは非ヘム鉄という種類の鉄で、吸収率が低いといわれています。動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると吸収しやすくなりますので、お肉と一緒に食べるなどの工夫もおすすめです。
まとめ
美味しくて栄養たっぷり!沖縄県のからしなを味わってみては?
いかがでしたか?沖縄県のご当地食材である「からしな」は、さまざまな食べ方を楽しめる野菜です。もし手に入る機会があれば、ぜひ味わってみてくださいね! 出典:沖縄食材情報 シマナー 沖縄県農林水産物総合情報発信事業 アクセス日:2021年7月4日 (https://kuwachii-okinawa.com/agricultural/2475/) ・健康長寿ネット ビタミンAの働きと1日の摂取量 公益財団法人 長寿科学振興財団 アクセス日:2021年7月4日 (https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-a.html) ・e-ヘルスネット カリウム 厚生労働省 アクセス日:2021年7月4日 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html) ・e-ヘルスネット カルシウム 厚生労働省 アクセス日:2021年7月4日 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-042.html) ・e-ヘルスネット 鉄 厚生労働省 アクセス日:2021年7月4日 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-022.html)
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著者
藤井 歩(管理栄養士)
大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。