【唐辛子が甘い?】伏見とうがらしがみんなから愛される理由とは
京都府は伏見とうがらしの名産地として知られています。通常の唐辛子とは違い、辛くない上に独特な甘みがあります。そのため、子どもでも食べることができて、京都の真夏のおばんざいとして幅広い世代に親しまれています。今回は、京都府のご当地食材、伏見とうがらしの魅力を詳しく紹介します。
2021年07月17日
なぜ京都府で伏見とうがらしが盛んになったのか?
京の伝統野菜の1つ
伏見とうがらしは、京都市伏見区付近で江戸時代から栽培されていた在来種で、その地名にちなんで「伏見とうがらし」と名付けられました。 京都府は、古くから府内で栽培されている野菜を「京の伝統野菜」としています。「京の伝統野菜」は、1988年3月に京都府農林水産部が定義を定めており、伏見とうがらしも、この1つとして位置づけられています。
伏見とうがらしが美味しい理由とは?
理由1:苦みも辛みもなく、独特な甘みがある
伏見とうがらしは熟すと赤唐辛子のように赤くなりますが、通常の唐辛子のように辛みが増すことはありません。むしろ、独特な風味と甘みがあるのが特徴です。
理由2:手間暇がかかっている
伏見とうがらしは、品質を保つために「害虫」と「尻腐れ」に気を使い栽培されています。タバコガなどの害虫に対しては、防虫ネットなどでビニールハウス内に入らないように対策し、必要最低限の殺虫剤のみとしています。 また、夏の高温多湿やカルシウム欠乏により起こる「尻腐れ」になると、とうがらしの先端が変色し、腐ってしまいます。そのため、こまめな換気やカルシウム剤の散布を行うことで、ビニールハウス中に蔓延するのを防ぐなど、手間暇をかけて育てられています。
理由3:ししとうでもなく、唐辛子でもない
伏見とうがらしは、ピーマンより青臭くない優しい味、そして、ししとうよりも甘い味が特徴です。赤く熟さないうちに収穫するため、ビタミンCを豊富に含んでいます。また、焼いたり煮たり、揚げたりなど色々な料理にも合う他、京都では、葉も佃煮にして食べられています。
伏見とうがらしを使った郷土料理を紹介
伏見とうがらしの葉を使う、きごしょう
ご飯のお供やお酒のおつまみとしても親しまれているのが、「きごしょう」という京都の郷土料理です。作り方は簡単で、葉をごま油で炒めた後、しょうゆや砂糖などで煮詰めて出来上がります。じゃこなどを加えても美味しくいただけますよ。
まとめ
辛くない伏見とうがらしを堪能しよう!
今回は、京都府が誇るご当地食材、伏見とうがらしを紹介しました。今まで辛い唐辛子が苦手だった方は、甘みのある伏見とうがらしを試してみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 「伏見とうがらし」(全国農業共済協会) https://www.pref.kyoto.jp/kyotootokuni-f/1217493330148.html (アクセス日:2021年5月29日) 「伏見とうがらし」(JA京都) https://jakyoto.com/product/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%8C%E3%82%89%E3%81%97/ (アクセス日:2021年5月30日) 「きごしよう 京都府」(農林水産省) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kigosho_kyoto.html (アクセス日:2021年5月30日) 「京の伝統野菜について」(京都市情報館) https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000029058.html (アクセス日:2021年6月13日)
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著者
ウィリアムズ 早苗(管理栄養士)
大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をしています。私たちが抱えている、食や健康に関しての問題点に注目し、それに向けての解決策の糸口となるようなお手伝いが出来る事をモットーにしています。