【山形県の特産品】初夏の訪れを感じる♪さくらんぼの魅力
山形県の特産品となっている「さくらんぼ」は、「桜桃」とも言われています。見た目にもかわいく、甘酸っぱい味で誰からも愛される果物です。今回はさくらんぼの魅力をお伝えします。初夏の訪れをぜひ一緒に感じましょう!
2021年05月26日
初夏を感じさせる「さくらんぼ」
さくらんぼの旬
ハウス栽培のものは少し早い時期から収穫されるものもありますが、さくらんぼが出回る最盛期は、6月上旬~7月ごろです。また、さくらんぼの種類によっても多少のずれはありますが、さくらんぼの主流となっている「佐藤錦」の旬は6月中旬~7月上旬です。 追熟させることができないので、最高の状態で短期間に収穫されます。また、保存がきかないため出回る時期がとても短くなります。その分、初夏の訪れを感じさせる貴重な果物でもあるのです。
さくらんぼと言えば「佐藤錦」
「佐藤錦」は長年の間、日本のさくらんぼ市場のトップシェアを誇っています。佐藤錦は2つの品種のかけ合わせで誕生しました。その品種とは、果肉がかためで日持ちし、適度な酸味のある「ナポレオン」と、日持ちはしないけれど甘みの強い「黄玉」です。佐藤錦は鮮やかな紅色をしていて、甘みが強く、果汁が豊富に含まれているのが特徴です。
山形県とさくらんぼ
さくらんぼの生産量が日本一!
栽培が難しいさくらんぼは、実は生産される場所が限られています。現在では山形県、北海道、山梨県、秋田県の4か所で主に栽培されています。その中で、山形県は全国の収穫量の7割以上を占める、日本一の生産量を誇っています。
山形県の気候と地形がさくらんぼを実らせた
明治時代に入ってから、さくらんぼの試験栽培は各地で行われました。他の地域では上手く栽培することができませんでしたが、山形県では上手に実らせることができました。 その要因には、山々に囲まれた盆地という地形に守られて、台風や雨の被害を受けにくいことがあるようです。 その他、さくらんぼは、寒い冬の時期を越して休眠することでしっかりと実がつきます。また、暑い夏を過ごすことで花芽が充実して、次の年の着果が良くなる性質があるようです。山形県は冬は積雪が多く、夏は猛暑になります。この気候がさくらんぼ作りには適しているのです。
生産者の努力のたまもの
佐藤錦の誕生
山形県にさくらんぼが入ってきたのは明治8年ごろと言われていますが、さくらんぼは日持ちしないため、多くは缶詰用に栽培されていました。そんな中で佐藤栄助氏は、「日持ちして甘みが強い品種に改良したい」という強い思いから、交配を開始しました。そして10年もの長い月日を経て、「佐藤錦」を誕生させたのです。 【味のバランスが絶妙!】ビタミンCが豊富な「はっさく」のうれしい栄養効果
こんなにも手間暇かかる!
さくらんぼの栽培は実に手間がかかります。年が明けてからは、雪で枝が折れないように丁寧に雪を払う作業をします。そして春に向けて剪定作業をします。3月に入ると手作業で花芽を間引き、4月の花が咲く時期には、ミツバチなどを活躍させながら受粉作業を行います。 そして5月の実をつける頃は、ハウスやネットの設置などをして、雨や鳥などから慎重に実を守る作業をします。そして収穫の時期になると、丁寧かつ手早く実が摘まれ、熟練した技で箱詰めされて、全国に届けられているのです。 【旬の野菜】実はフルーツじゃない?知って得する「いちご」の豆知識
まとめ
生産者の思いが詰まった果物
さくらんぼは、山形県の生産者の思いがたくさん詰まっています。出回る時期が短く、とっても貴重な果物です。旬のうちにさくらんぼを食べて、初夏の訪れを感じましょう! 【参考文献】 ・山形県/県政情報/情報公開・広報・広聴/メールマガジン/厳選やまがた/さくらんぼ (https://www.pref.yamagata.jp/020026/kensei/joho/koho/mailmag/gensenyamagata/sakuranbo.html)閲覧日:2021年3月26日 ・山形県/県政情報/山形県の紹介/山形ものがたり/いいもの 山形の産業編/さくらんぼ (https://www.pref.yamagata.jp/020026/kensei/shoukai/yamagatamonogatari/sangyou/sakuranbo.html)閲覧日:2021年3月26日 ・農林水産省/統計情報/作物統計/作況調査(果樹) (https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kazyu/index.html)閲覧日:2021年3月26日
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著者
原 美香(管理栄養士)
食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発等に携わる。現在はオンラインでのコラムを執筆中。1男1女の母としても奮闘中!生活を楽しく豊かにしていく食事を目指しています!