【ビター?スイート?】知っておきたい!チョコレートの種類
バレンタインデーが近くなると、いろいろなチョコレートが売り出され、気分もわくわくしてきますね。ビター、スイート、ミルクなどさまざまなチョコレートを目にし、最近はハイカカオなんて言葉も聞きます。今回は、わかっているようで実はよくわからないチョコレートの種類について解説します!
2021年02月13日
チョコレートって?
チョコレートができるまで
チョコレートの原料はカカオ豆です。まず、カカオ豆を砕いて皮などを取り除くと、カカオニブというものが出来上がります。カカオニブを炒って風味を引き出し、その後、すりつぶしてドロドロの状態にしたものがカカオマスです。 カカオマスにミルク、砂糖、ココアバターなどを混ぜ合わせます。これを練り上げてから調温し、型に充填します。そして冷やし固めたものがチョコレートとなるのです。
知っておきたい「チョコレートの種類」
チョコレート基本の3種類
チョコレートの種類には、規格、形状などの分け方があります。また製菓用語などが混ざり、複雑でわかりにくいですよね。私達に一番馴染みのある原材料による分類を押さえて整理してみましょう。
①ビターチョコレート
主な原材料…カカオマス、ココアバター、砂糖
②ミルクチョコレート
主な原材料…カカオマス、ココアバター 砂糖、ミルクなどの乳製品 ビターチョコレートに乳成分が入ったもの。
③ホワイトチョコレート
主な原材料…ココアバター、砂糖、ミルクなどの乳製品 カカオマスが入っていないので、カカオの風味はないもの。
ビターチョコレートを詳しく解説
ビターチョコレートとスイートチョコレート
スイートチョコレートは原材料の中に乳製品が含まれないので、実はビターチョコレートと同じ仲間です。以下は呼び名が違いますが、すべて同じ分類となります。 ・ビターチョコレート ・スイートチョコレート ・ブラックチョコレート ・ダークチョコレート ・プレーンチョコレート スイートチョコレートはカカオマスが50%程度、ビターチョコレートやブラックチョコレートは60%程度としていることが多いようです。カカオマスの割合が減ると、ココアバターや砂糖の割合が増え、甘味が増します。甘味が強いものをスイート、苦味が強いものをビター、ブラック、ダークなどと呼び、使い分けているようです。
「ビター」は表現が曖昧
基本的には上の基本の3種類で分類できますが、厳密には呼び方の決まりがあるわけではありません。ビターと呼ばれていても乳成分が少し入っているものも実はあります。「ビター」を「苦い」という意味で使われていることもあり、このあたりの表現はやや曖昧になっているようです。
人気の高いハイカカオチョコレート
ハイカカオチョコレートとは?
カカオマスが70%以上などの、カカオ成分が高いチョコレートのことを「ハイカカオ」と呼んでいます。カカオ成分が多い分、砂糖の割合が少なく苦味が強いチョコレートです。最近ではカカオ成分の数値を全面に出した商品が多く見られ、とても人気です。 ハイカカオチョコレートは苦味だけでなく、カカオマスに含まれるポリフェノールが多く摂れることでも人気が出ているようです。ポリフェノールは抗酸化作用があり、活性酸素を抑える働きがあります。このことが動脈硬化、老化、免疫力低下を予防することにつながると期待されています。またカカオポリフェノールは血圧を安定する効果があると期待され、研究が続けられています。
産地別のハイカカオチョコレート
ハイカカオチョコレートはカカオ成分が多い分、カカオマスの風味が強く感じられます。そのため、カカオ豆の産地の違いによる味の特徴を生かした商品が多くあり、種類も増えてきているようです。産地による味の違いを比較するのも、チョコレートの新しい楽しみ方ですね。 【バレンタインに】管理栄養士おすすめのスイーツレシピ5選
まとめ
基本のチョコレート3種を覚えよう
ビター、ミルク、ホワイトの3種類の分類をしっかり押さえておけば、たくさんあるチョコレートの種類が整理されてきますね。あとはカカオマスの量の違いから、味によって呼び名を変えています。この基本を頭に入れてチョコレート売り場を見れば、きっと自分のお気に入りのチョコが上手に見つかるはずですよ。 【参考文献】 ・日本チョコレート・ココア協会/チョコレート・ココア大辞典/(http://www.chocolate-cocoa.com/index.html)/閲覧日:2020年12月15日 【ダイエット中でも◎】ココアの栄養とおすすめレシピ3つ
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著者
原 美香(管理栄養士)
食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発等に携わる。現在はオンラインでのコラムを執筆中。1男1女の母としても奮闘中!生活を楽しく豊かにしていく食事を目指しています!