【2月6日は海苔の日】海からの贈り物「海苔」の魅力と豆知識

【2月6日は海苔の日】海からの贈り物「海苔」の魅力と豆知識

2月6日が「海苔の日」であることをご存知でしたか?おにぎりや海苔の佃煮など、日本人の食卓には欠かせない馴染みのある海苔。実は見た目に反して栄養価が高く、さらに低カロリーでとても優秀な食材の1つなのです。今回は「海苔の日」にちなんで、日本の海苔の産地や、海苔の豆知識についてお話します。

2021年02月06日

「海苔の日」の由来

海苔への感謝の気持ちを込めて

「海苔の日」は、1966年(昭和41年)に、全国海苔貝類漁業共同組合連合会によって制定されました。 日本最古の成文法典である『大宝律令』には、租税の1つとして海苔が納められていたことが記されており、このことから、海苔は古くからとても貴重な食品であったことがわかります。 全国海苔貝類漁業協同組合連合会では、この史実に基づいて、『大宝律令』が施行された大宝2年1月1日を西暦に換算した702年2月6日をもとに、2月6日を「海苔の日」としました。海からの贈りものである海苔に対しての、感謝の気持ちが込められているそうです。

海苔の産地

国産海苔の7割が「有明産」と「瀬戸内産」

海苔の養殖には、「岸から遠い沖の方まで水深が浅い」「海水と淡水が混ざり合っている場所」という条件下が適しています。それらの条件を満たしている有明海では、国産海苔のおよそ4割が生産されていて、特に佐賀県は毎年生産量の1~2位を争う名産地です。 有明海苔は、うま味と甘味を兼ね備えたやわらかい口あたりが特徴です。食べる直前に海苔を巻く、家庭での手作りのおにぎりに向いています。 また、海苔といえば瀬戸内海も名産地で、国産海苔のおよそ3割が生産されています。しっかりとした厚みで噛みごたえがあるのが特徴で、太巻きなどに向いています。巻いてから時間が経ってもしなりにくいので、コンビニのおにぎりなどの業務用としても広く流通しています。

海苔の豆知識

海苔にも旬はある?

毎年、種付けされた同じ網から何度も収穫される海苔ですが、魚と同じように海苔にも旬があります。 海苔は11月頃から摘み取りが始まり、3月中旬~4月中旬頃まで続きます。各産地で1番初めに摘み取られた海苔を「新海苔」または「初摘み」「秋芽」と呼び、やわらかく香り高い風味が特徴です。

海苔はなぜおいしいの?

海苔には、昆布に含まれるグルタミン酸、かつお節に含まれるイノシン酸、干しいたけに含まれるグアニル酸の3大うま味成分を全てあわせ持つため、上質なだし汁のようなうま味を感じることができます。 そのため、そのまま食べてもおいしく、料理やトッピングに使えばさらに香り高い風味を添えてくれる、最高の「うま味食材」なのです。 【うま味を賢く活用!】出汁を使った美味しいレシピ5選

栄養価も抜群!

薄っぺらい見た目から、海苔には栄養価が高いイメージがあまりないかもしれませんが、実は『海の緑黄色野菜』と呼ばれるほど栄養価の高い食品です。 特に皮膚や粘膜を健康に保ち、目の正常な機能の維持に役立つビタミンA、免疫力UPや美肌には欠かせないビタミンCなどのビタミン類が豊富で、骨を丈夫にするカルシウム、貧血予防に効果的な鉄分などのミネラルも豊富です。 さらに、腸内環境を整える効果や血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できる食物繊維も豊富です。栄養価が高くカロリーが低いのも海苔の魅力の1つで、まさに『海の緑黄色野菜』と言えるでしょう。 【栃木県のご当地食材】ダイエットにもおすすめな「かんぴょう」の豆知識

まとめ

海苔は海からの贈りもの

古くから貴重な食材として親しまれていた海苔は、自然が作り出すまさに「海からの贈りもの」。島国である日本ならではの名産品を、産地による味の違いなどを楽しみながら味わいたいですね♪ 【参考文献】 ・総務局/なるほど統計学園/今日は何の日?/2月6日海苔の日 (https://www.stat.go.jp/naruhodo/c3d0206.html) 閲覧日:2020年11月23日 ・全国海苔貝類漁業協同組合連合会/海苔/海苔の日/2月6日は「海苔の日」です (http://www.zennori.or.jp/day.html) 閲覧日:2020年11月23日 ・全国漁連のり事業推進協議会/国産のりを食べよう! (https://www.temakizushi.com/production.php) 閲覧日:2020年11月23日 ・日刊産経済新聞/魚食にっぽん/Vol.62 産地を意識して“ノリ”を選ぼう (https://www.suikei.co.jp/gyoshoku/%E7%94%A3%E5%9C%B0%E3%82%92%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%97%E3%81%A6%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%82%92%E9%81%B8%E3%81%BC%E3%81%86/) 閲覧日:2020年11月24日

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著者

佐藤 友香(管理栄養士)

1992年生まれ、福島県出身、東京都在住。1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動。


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