【鳥取県のご当地食材】江戸時代から受け継がれる「とうふちくわ」って知ってる?

【鳥取県のご当地食材】江戸時代から受け継がれる「とうふちくわ」って知ってる?

鳥取県の中でも、鳥取市を中心に古くから親しまれている「とうふちくわ」をご存知ですか?その名の通り、豆腐が入っている竹輪で、白い見た目とふわふわな食感が魅力です。今回は、鳥取県のご当地食材である「とうふちくわ」の魅力に迫ります!

2020年11月09日

「とうふちくわ」とは?

竹輪にはないフワフワ食感が魅力

とうふちくわは鳥取県中東部で食べられている食品です。一般的な竹輪は白身魚のすり身で作りますが、とうふちくわは白身魚だけでなく木綿豆腐が加えられています。 製造元によって異なりますが、白身魚のすり身と木綿豆腐の割合は3対7と豆腐の割合が多く、また焼き竹輪とは異なり蒸して作られます。そのため、見た目は白く、ふわふわの食感が楽しめます。

カロリーは?

カロリーに関しては、100g当たりで比較すると、とうふちくわ126kcal、焼き竹輪121kcalと大差はありません。また、たんぱく質が豊富で脂質が低いという特徴も、焼き竹輪と同様です。 しかし、一般的に販売されているとうふちくわの1本当たりの重量は200g程です。おでんに使われるような大きな焼き竹輪は1本当たり80g前後ですので、1本当たりの栄養価で比較すると、重量が重いとうふちくわの方がカロリーは高くなります。

貴重な魚を節約するために生まれた

とうふちくわが生まれた背景には、江戸時代の鳥取県の食事情が関係していると言われています。当時の鳥取県では漁港の開発が遅れていたため、魚の漁獲量が少なく魚を食べることは贅沢なことでした。 また、財政も厳しいことから、当時の鳥取藩主であった池田光仲公が「魚の代わりに豆腐を食べるように」と、庶民に質素倹約を推奨しました。山間部の多い鳥取県では大豆が栽培されており、豆腐の消費量が多かったことから、魚の使用量を少なくして豆腐を加えたとうふちくわが誕生したのです。

鳥取県民は竹輪好き!

竹輪の購入金額は日本一

総務省が行なっている家計調査の結果によると、2019年の竹輪(とうふちくわ除く)の購入金額は鳥取県が全国1位となっています。また、鳥取県の竹輪購入金額は過去25年間とも日本一です。 また、スーパーではとうふちくわ以外にも、他県ではあまり見かけないような竹輪が販売されています。カニやあごを練りこんだもの、ツナマヨ味のものなど、たくさんの変わり種竹輪が販売されており、竹輪が鳥取県民の食卓で愛されていることがわかります。

とうふちくわの食べ方

ワイルドにそのまま丸かじり!

何と言ってもとうふちくわは手でちぎって、もしくはそのまま丸かじりで食べるのが一番のおすすめです。竹輪に比べると、豆腐が入っているためあっさりとしていますが、口に入れるとほのかな大豆の甘みがあり、噛んでいくと竹輪のような魚の旨味が口の中に広がります。 【メインディッシュに!】豆腐を使ったヘルシーレシピ4選

生姜しょうゆに漬ければお酒の肴に!

そのまま食べる以外におすすめなのが、生姜しょうゆをつける食べ方です。一口サイズにカットしたとうふちくわにおろし生姜を入れたしょうゆを添えれば、お酒の肴にぴったりです。 また、煮物や味噌汁、サラダ、磯辺揚げなど、焼き竹輪と同様に様々な料理に活用でき、食感が柔らかいためお子さんやご高齢の方でも食べやすいです。 【豆腐よりも栄養たっぷり!】管理栄養士がおすすめする「高野豆腐」の魅力

まとめ

インターネットでもお取り寄せ出来る!

鳥取県の名産品「とうふちくわ」についてお伝えしました。とうふちくわは焼き竹輪に比べて賞味期限が短く、常温で1日、冷蔵保存で3日程しか持ちません。そのため、販売されている場所が限られており、とうふちくわを知らないという方も多くいらっしゃいます。 最近では真空パックにして配送するお店も増えてきていますので、気になる方はインターネットでお取り寄せしてみることをおすすめします!質素倹約の精神から生み出された「とうふちくわ」を味わってみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 ・鳥取とうふちくわ総研/とうふちくわ「読本」 (https://www.tottori.to/pdf/toufukaigi2.pdf) ※閲覧日:2020年9月26日 ・鳥取県/統計課/家計調査 (https://www.pref.tottori.lg.jp/148687.htm) ※閲覧日:2020年9月26日 ・文部科学省/食品成分データベース/豆腐竹輪・蒸し (https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04044_7) ※閲覧日:2020年9月26日 ・文部科学省/食品成分データベース/焼き竹輪 (https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10381_7) ※閲覧日:2020年9月26日

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著者

河村 桃子(管理栄養士)

管理栄養士として病院やクックチル(食材を調理加熱したあとに急速に低温冷却しチルドの状態で管理する調理法)のコンサルティング、栄養専門学校講師の業務に携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、「今日の食事で明日の自分は変わる」をモットーに、コラム執筆や特定保健指導、レシピ提案、食事講座など働く大人の食事サポートを行っている。


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