【夏の水分補給の定番】体に優しい飲み物「麦茶」の魅力3つ

【夏の水分補給の定番】体に優しい飲み物「麦茶」の魅力3つ

暑い夏の風物詩ともいえる麦茶。赤ちゃんからお年寄りまで誰でも飲める、優しく身近な飲み物という印象がありますよね。そんな麦茶について、その歴史と、意外と知らない3つの魅力をご紹介します!

2020年08月08日

麦茶の歴史

古くから親しまれていた

麦茶の原料である『大麦』は、紀元前2~3世紀に日本に伝わってきました。生のままでは食べられなかったため、その頃から、炒った大麦を煮出して飲み物とする風習があったそうです。その後、1517年(天正15年)に麦茶が歴史上に登場し、『麦こがし』という名称で庶民の間で飲まれていたことが書に記されています。

麦茶の魅力

3つご紹介

そんな古くから日本で親しまれている麦茶ですが、実はうれしい効能がたくさんあります。誰でも飲める、優しい飲み物とされるのには理由があるんです!

魅力1:天然の飲み物

麦茶をはじめ、お茶パックなどで売られている「茶類」は、無添加のものを選んで自分で煮出せば、保存料・甘味料などの食品添加物が含まれていない状態で飲むことも可能です。 「コーヒー飲料」「清涼飲料水」「ジュース」「果汁入り飲料」「スポーツドリンク」などには、食品添加物が含まれていることが多く、特に甘味料は糖類を含むため、摂りすぎるとエネルギーの過剰摂取となり、肥満を引き起こす恐れもあります。 ※食品添加物とは、食品の製造工程・加工・保存の目的で添加される物質のことで、きちんと安全性が確認されていますが、1日に多く摂りすぎると、健康に害を及ぼすこともあるものです。 そんな食品添加物が含まれていないというのは、とても魅力的ですよね。ただし、ペットボトルで売られているお茶の中には、食品添加物が含まれている場合もあるので、ラベルに記載されている原材料の確認が必要です。

魅力2:赤ちゃん・妊婦さんでも飲める

麦茶には、タンニン・カフェインも含まれていません。タンニンとは、代表のものでいうと赤ワインに含まれていて、あの独特な渋みを呈するものです。カフェインとは、苦味を感じさせる他、覚醒作用をもち、飲料の中ではコーヒーや緑茶(玉露、煎茶、番茶、抹茶、ほうじ茶など)にも含まれています。 前述の『魅力1』とあわせて、刺激となるこれらの成分も含まれていないので、赤ちゃんや妊婦さん、授乳中の方でも安心して飲めます。 【妊婦さん必見】管理栄養士が選ぶ!妊娠中に意識したい3つの栄養素とは?

魅力3:ミネラルが豊富

カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルは、嘔吐・下痢や汗とともに、身体から排出されてしまいます。 カルシウムは骨や歯を形成し、カリウムは体内の過剰な塩分を排出し体内の水とのバランスを保つ働きがあります。鉄は不足すると貧血を引き起こしやすくなります。その他のミネラルも同様、身体の機能の維持にとても重要な働きがあるので、不足することでさまざまな不調をもたらしてしまいます。 また、体内では作られないため、食物として摂取する必要があり、麦茶にはそんなミネラルが豊富に含まれているので、汗をかきやすい夏には特にとっておきの飲み物です。 【食事で対策!】管理栄養士が厳選する「貧血予防」レシピ4つ

まとめ

夏の水分補給は麦茶!

麦茶には、意外と知られていない魅力がたくさんあります。添加物を使用していない状態で飲めて、タンニン・カフェインなどの刺激物も入っていない、そしてさらにミネラルが豊富という飲み物は、お茶類の中でも麦茶にしかない魅力といえるでしょう。熱中症や脱水予防に、ご家庭にも常備しておくとよいですね。 ただし、冷え冷えの状態でたくさん飲むのはお腹を壊す原因になるので、あまり冷たすぎない常温や、冷房の効いた部屋ではホットで飲むのもおすすめですよ。 出典:麦茶の効能 全国麦茶工業共同組合 アクセス日:2020年6月23日 (http://www.mugicya.or.jp/index.html) 食品添加物とは 食品安全委員会 アクセス日:2020年6月23日(https://www.fsc.go.jp/e-mailmagazine/sousyuhen.data/05.pdf) 嗜好飲料 厚生労働省 アクセス日:2020年6月23日 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-014.html)

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著者

佐藤 友香(管理栄養士)

1992年生まれ、福島県出身、東京都在住。1児の母。大学卒業と同時に管理栄養士の資格を取得後、保育園にて勤務。離乳食、乳幼児食、アレルギー食に携わり、栄養相談や食育活動も得意分野。現在はフリーランスとして栄養に関するコラム執筆を中心に活動。


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