【衛生的においしく】夏の常備菜作りで意識すべき「食中毒予防の3原則」とは?
だんだんと暑くなってくるこれからの季節は、食中毒が発生しやすい時期。忙しい毎日の食事作りに、大活躍するのが「常備菜」ですが、作ってから食べるまでに時間が空くため、しっかりと衛生面に気を配って作りたいですね。今回は、夏の常備菜を衛生的に作るポイントを管理栄養士がご紹介いたします。
2020年07月13日
暑い夏は、食中毒に気を付けて!
常備菜は衛生的に!
忙しい毎日の食事作りでは、冷蔵庫に常備菜があるととても助かりますよね。平日の夜や週末など、時間のあるときにまとめて作り置きをしておく、という方も多いのではないでしょうか。 常備菜は、調理してから食べるまでに時間が空いてしまうため、衛生的に調理、そして保存をすることが大切です。食中毒が発生しやすい夏の時期は、いつも以上に衛生面に注意が必要です。清潔に調理し、保存するポイントをしっかり押さえて、安全に楽しみたいですね。
夏に発生しやすい食中毒とは?
食中毒とは、食品についている細菌やウイルス、または人体に有害な物質を食べることで起こる腹痛や嘔吐、下痢等の健康被害のことをいいます。 食中毒は年間を通していつでも発生しますが、気温や湿度が高くなる夏は、特に細菌が繁殖しやすく、細菌性の食中毒(カンピロバクターやサルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が増加します。 【美味しく衛生的に】夏のお弁当作りのポイント6つ
ここがポイント!「食中毒予防の3原則」とは?
1、つけない
まず1つ目のポイントは、食中毒の原因となる細菌やウイルスなどを、食材に「つけない」ことです。食材を購入する際には、新鮮なものを選ぶことが大切です。調理器具や保存容器は、清潔なものを使いましょう。 そして、調理を始める際にはしっかり手を洗い、清潔な状態で調理しましょう。手を洗った後は、清潔なタオルでしっかり水分を拭き取ってください。使い捨てのペーパータオルを使うとより衛生的です。 また調理中も、生ものを触ったり後や卵を割ったりした後などには、こまめに手を洗い、常に清潔な状態を保ちましょう。
2、増やさない
次の大切なポイントは、食材についてしまった菌を「増やさない」こと。どんどん気温が上がるこの時期は、購入した食材は、氷や保冷剤とともに保冷バッグで持ち帰りましょう。寄り道はせず速やかに帰宅し、すぐに冷蔵庫に移してくださいね。 冷蔵庫は、庫内の温度が上がらないよう、扉の開閉は短時間で行うように習慣づけましょう。庫内の冷気を効率よく循環させるため、食品の詰め過ぎは厳禁です。 また、完成した常備菜は速やかに冷まし、清潔な容器に入れて冷蔵庫に保存しましょう。買ってきた食材、そして作った常備菜はなるべく早めに使い切ることも大切ですよ。
3、やっつける
ついてしまった菌を「やっつける」ことも大切なポイントです。多くの菌は、しっかり加熱することで死滅しますので、食材は中心部まで確実に火を通しましょう。作り置きした常備菜も、食べる前に再加熱するとさらに安心です。 【管理栄養士が監修】100kcal以下!野菜たっぷり常備菜レシピ5選
まとめ
常備菜を安全においしく楽しもう!
いかがでしたか?作り置きしておくと、毎日の食事作りがとても楽になる常備菜。ぜひ衛生面に配慮して、安全においしく楽しんでくださいね。 参照:食中毒|厚生労働省 (2020.5.23) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html
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著者
谷口 美希(管理栄養士)
食べることと料理が大好きで、大学で栄養学を学ぶ。卒業後は管理栄養士として老人ホームや健診センターに勤務。現在は、特定保健指導やオンラインでの栄養指導、コラムの執筆などに携わっており、栄養の面からたくさんの方の健康を支えていくことを目指しています。