【水分補給にも!】今が旬の「ナス」を使ったおすすめレシピ3選

【水分補給にも!】今が旬の「ナス」を使ったおすすめレシピ3選

「ナスには栄養がない」と言われていますが、本当なのでしょうか?栄養がないと思われているナスですが美容や、今の時期に必要な嬉しい成分が含まれているんです。今回は、ナスの嬉しい成分と、ナスを使った管理栄養士おすすめの3つのレシピをご紹介します。

2019年09月11日

実は秋もナスがおいしい季節◎

今が旬の美味しい秋ナス

夏野菜のイメージが強いナスですが、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがあります。諸説ありますが、「美味しい秋ナスを嫁に食べさせるのはもったいない」という意味が有名です。ことわざの「秋茄子」とは現在の暦でいうと9月以降に収穫されたナスのことです。つまり今市場に出回っているナスのことを言います。

秋ナスは果肉が引き締まって種が少ない

ナスの旬は7月〜9月です。真夏に収穫される夏ナスは強い真夏の日差しを浴びて成長するため、皮が厚くて種が多いという特徴があります。一方で秋ナスは、暑さが落ち着き日中と夜の寒暖差があることで果肉が引き締まります。秋ナスは夏ナスに比べ皮が薄くて種が少なく、甘みや旨味が強いという特徴があります。

ナスは日本だけでも200種近く栽培されている

日本では夏ナス・秋ナス以外にも、様々な種類のナスが栽培されています。メジャーな紫色のナス以外にも緑・白・縞模様、形も楕円形・細長・丸と色や形が様々で、日本だけでも200種近い品種が栽培されています。また、世界ではなんと約1000種類もの品種が存在し、ナスは日本だけでなく世界的にメジャーな野菜です。

「ナスには栄養がない」は大誤解!

脱水を起こしやすい秋には水分豊富なナスが大活躍

ナスは100g中93%が水分であるため栄養がないと思われていますが、秋には水分豊富なナスはうってつけの野菜です。その理由として真夏に比べて少し涼しくなってくる9月は、汗をあまりかかなくなるため水分補給を怠ってしまい、熱中症や脱水症状を引き起こすケースがあります。水分が豊富なナスを食べることで食事から水分が補えますので、この時期には積極的に摂りたい野菜のひとつです。

水分とカリウムで体を冷やす

「秋茄子を嫁に食わすな」には、「ナスには体を冷やす効果があるため、涼しくなってきた秋にナスを食べるとお嫁さんの体が冷えてしまう」というお嫁さんを気遣う意味もあります。ナスには水分以外にカリウムが多く含まれており、カリウムの利尿作用により尿とともに体の外へ熱が放出され、体温が下がることで体が冷えると言われています。

9月は自律神経のバランスが崩れやすい

9月になっても気温が30℃を超える日があったり、気温が急に低くなったりと寒暖差があります。また台風が多いなど9月は自律神経のバランスを崩しやすく、体温の調整がうまくいかずに体がほてりやすくなります。ナスには体を冷やす効果がありますので、ナスを食べることでほてった体を冷やしてくれます。

知っていますか?ナスの皮だけに含まれる成分「ナスニン」

日本人が発見したナスニン

ナスニンは、ナスの皮から抽出された紫色のアントシアニン系の色素でポリフェノールの一種です。日本人初の女性化学者である黒田チカ氏が発見し、命名しました。ナスニンは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の働きを抑える作用があります。 【参照】 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター 「黒田チカ その人と歩み」 (http://www.igs.ocha.ac.jp/igs/IGS_publication/pdf/kuroda_archive_ayumi.pdf) 2019年8月27日参照

ガンや生活習慣病を抑制

活性酸素は細菌やウィルスの攻撃から体を守る働きをしますが、過剰に発生してしまうと自分自身の細胞を傷つけるなど悪い働きをします。活性酸素が増えるとガンや生活習慣病、老化を引き起こします。抗酸化作用のあるナスニンには増えすぎた活性酸素による作用を抑制する効果が期待できます。

ナスニンは水に弱い

ナスニンは水溶性の色素であるため、水に溶けやすい性質です。ナスを切った後にアク抜きで長時間水にさらしてしまうと水に流出してしまいますので、水にさらす時間に気をつけましょう。また、ナスニンは油で調理することで流出が防げます。その他、煮物や汁物などナスニンが流出しても煮汁ごと食べられる料理にすることもおすすめです。

和・洋・中で活躍!ナスのおすすめレシピ3選

【和】レンジで簡単!お肉とナスの重ね蒸し

レンジで加熱するだけなので簡単!水分の多いナスは、電子レンジで蒸す料理にピッタリです。鰹節をかけたり、ミョウガや大葉などの薬味をかけても美味しく召し上がれます。 ▶「レンジで簡単!お肉とナスの重ね蒸し」のレシピはこちら

【洋】なすのチーズ焼き

ナスを半分に切ってチーズをのせて焼いてピザ風に!子供の好きなケチャップとチーズを使っているので、ナスが苦手な子供も食べやすいレシピです。 ▶「なすのチーズ焼き」のレシピはこちら

【中】麻婆茄子

ナス料理の定番である中華料理の麻婆茄子。脂質の多い豚ひき肉の代わりに鶏むね肉を使用して、あっさりヘルシーに仕上げています! ▶「麻婆茄子」のレシピはこちら

まとめ

ナスを食べないのはもったいない!

栄養がないと言われているナスですが、ナスの皮にしか含まれていないナスニンという嬉しい成分があるため、食べないのはもったいないですね。和・洋・中とどんな料理にも活用できる万能なナス。今が美味しい秋ナスを食卓にどんどん活用していきましょう!

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著者

河村 桃子(管理栄養士)

管理栄養士として病院やクックチル(食材を調理加熱したあとに急速に低温冷却しチルドの状態で管理する調理法)のコンサルティング、栄養専門学校講師の業務に携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、「今日の食事で明日の自分は変わる」をモットーに、コラム執筆や特定保健指導、レシピ提案、食事講座など働く大人の食事サポートを行っている。


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