【検証】パスタとご飯はどっちがダイエット向き?

【検証】パスタとご飯はどっちがダイエット向き?

ダイエットにはパスタとご飯、どちらが効率的なのでしょう?パスタが良いというダイエット専門ジムのインストラクターもいれば、ご飯が良いとすすめるダイエットトレーナーもいます。そこで管理栄養士が、包括的にパスタとご飯のダイエット比較をいたします。

2019年05月22日

鍵はダイエットの方法にあり!

口コミやメディアの情報など、現在ではたくさんのダイエット方法が紹介されています。その中でパスタとご飯の比較ができる、代表的なダイエット法を3つご紹介します。パスタVSご飯対決を検証しましょう。

カロリー制限ダイエット

<方法> 摂取するカロリーを減らすダイエットです。カロリーの高い脂質も減らします。 <パスタVSご飯> 1食分でカロリーを比較してみましょう。 ・パスタ(ゆで220g)363kcal ・ご飯(普通盛り150g)252kcal ご飯のほうが1食分のカロリーは少ないです。しかし普段の食事でパスタだけ、白米だけを食べるわけではないので、外食メニューでカロリーを比較すると ・五目チャーハン(ご飯150g)541kcal ・親子丼(ご飯250g)726kcal ・スパゲッティボンゴレ(ゆで250g)621kcal ・スパゲッティカルボナーラ(ゆで250g)791kca パスタとご飯どちらがダイエット向きかは、食事のメニューによって変わるので、勝敗はつけられず、この勝負引き分けです。

糖質制限ダイエット

<方法> 糖質量を減らすダイエットです。主にご飯やパスタ、パンなどの主食や砂糖の摂取量を減らします。 <パスタVSご飯> 1食分で糖質量を比較してみましょう。 ・パスタ(ゆで220g)66.7g ・ご飯(普通盛り150g)55.2g ご飯のほうが1食分の糖質は少ないです。今回も同じようにしかし普段の食事でパスタだけ、白米だけを食べるわけではないので外食メニューで糖質量を比較してみると ・五目チャーハン(ご飯150g)60.9g ・親子丼(ご飯250g)106.9g ・スパゲッティボンゴレ(ゆで250g)79.0g ・スパゲッティカルボナーラ(ゆで250g)78.4g 糖質量に関しても食事のメニューによって変わるので、勝敗はつけられず、この勝負も引き分けです。

低GI値ダイエット

<方法> GI値とは食後血糖値の上昇を示す指標、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略です。GI値の高い食品は食後の血糖値が急上昇しやすく、一方GI値の低い食品は血糖値の上昇がゆるやかということになります。 <パスタVSご飯> ・パスタ (GI値64以下)GI値低め ・玄米ご飯、麦入りご飯、酢飯(GI値65~82)GI値中程度 ・精白米(GI値83以上)GI値高め パスタ、ご飯をそれぞれ単独で食べた場合は上記のような値になります。単独の場合、GI値だけをみると、パスタVSご飯の軍配はパスタに上がります。 しかし普段の食事はではご飯やパスタをそれだけ、単独で食べるわけではないのでGI値は絶対値ではなく目安です。こちらの勝敗も他の食材との組み合わせによるため、パスタが勝ちとは言い切れません。

最後に

パスタVSご飯のダイエットおすすめ比較、いかがでしたか? ダイエットはどんな食材を食べるか、その食材のみの栄養を詳しく知ることだけではダイエット効果はあがりません。一緒に食べる物のバランスや組み合わせでその効果は変わってくるものです。 とはいえ、食材のエネルギーや糖質量、GI値などを基礎知識として知っておくことは間違ったダイエットにならないため、効率の良いダイエットをするためにもにとても役に立ちます。 これからもダイエットや食材に関する確かな知識と情報、惑わされない目をもって健康な毎日をお過ごしください。

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著者

水谷 俊江(管理栄養士)

南米、北米で10年間生活した中で、改めて日本人の食文化の偉大さを感じました。美容クリニックでのダイエット指導、特定保健指導での相談業務に携わり、現在では「食」をテーマにしたコラムを執筆しております。世界の食文化と同じように、お一人お一人のお食事の環境や歴史は異なります。今の生活の中で無理なく太る習慣が改善できる方法をオートクチュールで提供いたします。


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