【ダイエットは冬が効果的!?】冬の運動の注意点とは
冬は夏に比べて痩せにくいと感じている方が多いのでは?夏は汗をかくから体重が落ちるという声をしばしば耳にします。実は、基礎代謝を比べると夏より冬のほうが高いことをご存知でしょうか。冬に体重が落ちにくくなる要因として、寒くて活動量が減ったり、イベントが重なることで食事量が増えたりすることが挙げられます。今年はあえて冬にダイエットを始めてみませんか。今回は冬にダイエットがおすすめの理由と運動時の注意点を紹介します。
2024年02月16日
冬にダイエットがおすすめの理由
ダイエットのポイント
体重は、基本的に消費する量と摂取する量のバランスで変動します。消費量が摂取量を下回ると体重は増え、消費量が摂取量を上回ると体重が減るのです。
消費は3パターン
エネルギー消費は、基礎代謝量と身体活動量、食事誘発性熱産生に分けられます。基礎代謝とは、年齢・性・身長・体重・コンデションによって左右され、何もしていない時でも消費されているエネルギーです。身体活動量とは身体を動かすことによって消費されるエネルギーを指し、食事誘発性熱産生とは食事することによって消費されるエネルギーのことをいいます。1日のエネルギー消費量の割合は、基礎代謝が60%程度、身体活動量が30%程度、食事誘発性熱産生が10%程度です。
冬は基礎代謝がアップする
基礎代謝に影響する要因には、体表面積・年齢・性・体格・体温・ホルモン・季節・月経などがあります。基礎代謝は一般的に夏に低く、冬が高いとされています。これは、外気温が低いことで深部体温が下がるのを防ぐために基礎代謝が高まるのです。
冬の運動の注意点
冬の運動のリスク
寒い環境下では筋肉が硬直しやすくなります。このような時に急に運動を行うと、肉離れなどを起こすリスクが高まるため、注意が必要です。また、心臓の血管は寒いと過剰に収縮が起こり、血流が悪くなり、心筋梗塞を起こしてしまうことがあります。
安全に運動を行うために
運動前にはしっかり柔軟体操を行い、筋肉を温めるようにしましょう。そして、寒暖差を予防するためには服装が大切です。外で運動する時のおすすめの服装は3層の洋服を重ねることです。一番下に通気性のよいポリエステルやポリプロピレン製の軽いものを着て、その上に断熱作用を伴うフリースやウール素材のものを重ね、一番外側に風や雨の影響小さくする防風防水機能のものを着用すると身体を温めてくれます。状況によっては、アームウォーマーや帽子、ネックウォーマーも活用しましょう。
食事での工夫は?
寒いと身体は震えますよね。震えは、皮膚表面から放出する熱が増え、身体の中心部の熱を守れないと判断した時に、無意識に身体の先端部が収縮することによって起こっています。この時には、多くの熱を産生するためにエネルギーが使われています。震えの主なエネルギー源は炭水化物です。過度な炭水化物の制限をしていると、エネルギー不足が生じてパフォーマンスの低下やけがの原因になりかねません。毎食、食事の中で炭水化物源となるごはんやパン、麺類などは、握りこぶし1個分を目安に摂るようにしてみてくださいね。
まとめ
冬はダイエットに最適!?
寒い季節は基礎代謝が高まるため、身体をしっかり動かすとエネルギー消費量は夏より高まることが期待できます。この冬は運動でダイエットに取り組んでみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 ・厚生労働省.身体活動とエネルギー代謝.e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-003.html)閲覧日2022年8月19日 ・厚生労働省.V運動の基礎科学.特定保健指導の実践的指導実施者研修教材について.(https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/info03k-06.pdf)閲覧日2022年8月5日 ・国立研究開発法人国立循環器病研究センター.冬場は心筋梗塞による心停止が増加.広報活動(https://www.ncvc.go.jp/pr/release/003108/)閲覧日2022年8月5日
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著者
酒井 葉子(管理栄養士、東京糖尿病療養指導士)
幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、身体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事。食を通して、充実した毎日のサポートを行ってまいります。