【歯を強くする!】一生大切にしたい“歯”にイイ食べ物
食習慣の乱れは、歯の健康を左右する要因の1つです。健康で丈夫な歯があれば、食事の時間も楽しく過ごせます。そのため、歯は生涯大切にしたいですよね。今回は、歯の健康を保つための食事についてご紹介していきます。
2023年12月18日
歯は何でできている?
歯の構造
私たちの歯は、表面からエナメル質、象牙質(ぞうげしつ)、歯髄(しずい)の3つの層でできています。 本来、表面のエナメル質は硬いですが、虫歯原因菌などにより食べ物の糖分を摂取・分解して発生した“酸”が原因となり、歯の表面が溶けてしまい歯が弱くなります。
歯の健康を守るためには
歯の表面のエナメル質は、食事から摂取するミネラル、内側の象牙質はたんぱく質などで作られています。歯の健康を守るためには、ミネラルを十分に摂取することや、虫歯原因菌を作りにくくすることが大切です。
歯を強くする食材と栄養
小魚や牛乳など
小魚や牛乳は、カルシウムを多く含む食材です。カルシウムは歯の原料となり、歯の石灰化を助けます。ビタミンD(干し椎茸、しめじ、さんまなど)はカルシウムの働きを助ける役割があります。 【カルシウムを多く含む食材】 小魚、牛乳などの乳製品、海藻類、緑黄色野菜、高野豆腐、小松菜、納豆 など
海藻類
海藻類は、マグネシウムも多く含む食材です。マグネシウムは、歯の原料となるカルシウムの吸収を助ける役割があります。 【マグネシウムを多く含む食材】 海藻類(あおさ、のり、わかめなど)、魚、豆類 など
たんぱく質を含む食材
たんぱく質は、骨や歯、血や筋肉を作る原料となります。歯の内側にある象牙質の形成にも必要です。食事では、主菜にあたる料理を毎食食べるように心がけてみましょう。 【たんぱく質を多く含む食材】 肉(牛肉、豚肉、鶏肉など)、魚介類、大豆製品(豆腐、納豆など)、卵、乳製品 など
野菜や果物
一見、歯の健康には関係がないように感じますが、野菜や果物に含まれているビタミンCは、たんぱく質と共に象牙質の形成に必要な栄養素です。 【ビタミンCを多く含む食材】 ブロッコリー、パプリカ、じゃがいも、レモン、キウイフルーツなど
心がけたいこと
ミネラルやたんぱく質は、他のビタミンやミネラルなどによって吸収や代謝を助けられています。複数の食材を組み合わせて補給することが大切です。 カルシウムやマグネシウムも多く含まれている、のりやわかめなどの海藻類や桜えびなどは、歯を弱くしてしまう酸とは反対に、フッ素を含むアルカリ性の食品です。歯を強くするために摂取を心がけてみてください。
歯を守るための注意点
歯を弱くする原因をなくす
歯の質・細菌(虫歯原因菌)・食物(砂糖)が虫歯の3要素と言われているのです。 歯の質を良くするためには、栄養補給とともに、唾液の分泌を増やすことで口の中の細菌を落ち着かせることにつながります。やわらかい食べ物だけではなく、噛む回数が増えるものを選ぶと、唾液が分泌しやすくなります。
食後は歯を清潔に
マスク生活が多くなり、口の中の異変を感じている方、口の中のケアが不足している方もいるでしょう。しかし、栄養だけでは歯の健康を守り切れません。食べ物の種類を見直す、食べる時間帯を決める、食後は歯磨きをするなど、基本的なケアを大切にしてみてください。
まとめ
歯の健康を守ろう
いかがでしたか。強くて健康な歯を保つためには、さまざまな栄養素が関係しています。食べたものが、すぐに歯にかわるわけではなく、月日を経て歯を作ります。ご自身の歯の健康について振り返るきっかけになればうれしいです。 【参考資料】 ・厚生労働省.虫歯の予防法(総論). eヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-005.html)閲覧日:2022年7月6日
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著者
丸山 まいみ(管理栄養士、公認スポーツ栄養士)
家庭の料理を通じて食に魅力を感じ管理栄養士となる。診療所での栄養指導、特定保健指導、スポーツ選手に対する栄養教育に携わる。現在は、ひとりひとりの背景に合わせ、食の楽しさや可能性を伝えるためフリーランスとして活動中。