【スペインの定番!】幸せを呼ぶお菓子「ポルボロン」とは?
ホロホロとした食感が癖になるポルボロン。スペインのスイーツと聞くと、チュロスやバスクチーズケーキなどを思い浮かべる方が多いのでは?今回は、スペインの伝統菓子であるポルボロンについて、紹介いたします。
2022年12月15日
ポルボロンって何?
スペインの伝統菓子
スペイン南部にあるアンダルシア地方の伝統菓子であるポルボロン。ポルボロンは複数になった時にポルボローネスといいます。幸せを呼ぶお菓子として古くから親しまれています。形は丸いものやサイコロの形などがあり、香ばしい味と香りで、口の中でホロホロと溶けるお菓子です。
スペインのお菓子文化
ポルボロンは、修道院で作られたのが始まりです。中世頃からスペインの修道院でお菓子作りが始まったとされています。修道院は大きなオーブンを所有していました。当時は贅沢品とされた砂糖やはちみつ、小麦粉、卵なども十分揃えられたこともあり、お菓子づくりが盛んに行われていました。修道院で作られたお菓子は、感謝の贈り物として行事で使われたり、王家や貴族に献上されたりして、とても貴重なものとして扱われていたのです。時代の流れとともに、庶民の口にも入るようになり、世界中にスペインのお菓子文化が広がっていったとされています。
クリスマスとポルボロン
スペインのクリスマスは12月25日から1月6日までと長く、この期間には小さなお菓子を食べる習慣があります。ポルボロンは、スペインのクリスマスに欠かせない定番のお菓子です。
魔法の言葉「ポルボロン」
スペイン語で「ポルポ」は粉という意味があります。ポルボロンを食べると口の中でホロホロと溶けるため、口の中で溶けないうちに3回「ポルボロン」と唱えられると、幸せになれるという言い伝えがあります。
作り方
基本の作り方はシンプル
ベースの作り方は、空焼きした小麦粉とアーモンドの粉末にバターと粉砂糖、シナモンパウダーを混ぜ合わせて、生地を作ります。生地を一口大に分けてオーブンで焼き、最後に粉糖をかけてでき上がりです。 昔ながらの作り方は、バターではなくラードを用いるのですが、バターを用いることでより風味が増して食べやすくなります。
ポルボロンとマンテカード
ポルボロンはマンテカードから派生したお菓子です。基本の材料はポルボロンと同じなのですが、薄力粉の量や形などが違うとされており、チョコレートやレモンのフレーバーなど種類があります。
まとめ
小さなお菓子「ポルボロン」でほっこりしませんか?
お茶菓子に最適なポルボロン。食べる時には「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えて幸せを呼び込んでみてくださいね。 【参考文献】 ・丸山久美.修道院のお菓子 スペイン修道女のレシピ.株式会社地球丸.2012.6P~8P、31P、41P~42P ・今田美奈子.ヨーロッパ お菓子物語.朝日学生新聞社.2012.72P~75P
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著者
酒井 葉子(管理栄養士、東京糖尿病療養指導士)
幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、身体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事。食を通して、充実した毎日のサポートを行ってまいります。