【フードドライブって何?】一人ひとりができる環境への取り組み
「フードドライブ」聞いたことがあるような…でも実際には、何を意味しているのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。同時に「SDGs」というフレーズも耳にすることがありますよね。実は、私たちが身近にできる環境への取り組みがあるのです。今回は、管理栄養士がフードドライブについて解説します。
2022年10月12日
SDGsとは?
なんの略?
最近耳にすることが多い「SDGs(Sustainable Development Goals)」とは、社会、経済、環境の3つの側面から17の目標(ゴール)を決めています。これは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
SDGsの17のゴール
「食」に関することも含まれている
SDGsの17のゴールのうち、食に関わる項目がいくつかあります。 1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 3.すべての人に健康と福祉を 12.つくる責任、つかう責任 などが、とくに食と関連がある内容です。国や世界全体で取り組むことで、問題を解決しようという目標です。
フードドライブとは?
SDGsに関連する活動の1つ
フードドライブの「ドライブ」は、寄付やそれらの運動のことを示しています。本来食べられる食品であるにもかかわらず、なんらかの理由で食べきれない食品などを、家庭や企業から集めて福祉施設などに寄付する活動のことをいい、取り組み方は各活動団体によってさまざまです。 食べものが余ることでゴミが増え、環境汚染などの問題につながります。貧困家庭を支援する意味も大きく、各団体の活動が注目されています。つまり、フードドライブは、ただ食品を集めるのではなく、SDGsの複数の課題に貢献する取り組みなのです。
フードドライブのメリットと注意点
メリット
フードドライブに取り組みことによって、SDGsの1つであり世界の課題でもある「フードロス(食品の廃棄)」を少なくできます。また、必要な人に届けることによって、貧困者へのサポートや、飢餓を少なくするメリットがあります。 日本では、食べられるのに捨てられてしまう食品は、年間東京ドーム5個分もあるのです。私たちは、食品を購入したら、“消費する責任”を持たなければなりません。 普段利用するスーパーなどでフードドライブ活動を行うと、誰でも参加しやすいですよね。
注意点
メリットがある一方で、寄付される食品を選べないため、そればかりに頼ると栄養バランスが偏る可能性もあります。また、フードドライブでは安全に食品を寄付するために、賞味期限が2カ月以上であることや、常温保存が可能な食品、未開封のものなど寄付できる食品の制限を定めています。
まとめ
できることからはじめよう
いかがでしたか。みなさんも何かできることをイメージできましたでしょうか。一人ひとりの協力が、大きな貢献につながります。少しでも考えるきっかけになれば嬉しいです。 【参考資料】 ・外務省.SDGsとは?(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html).閲覧日2022年5月9日 ・農林水産省.新事業/食品産/SDGs×食品産/SDGsの目標とターゲット(https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html).閲覧日2022年5月9日 ・農林水産省.食品ロスの現状を知る(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html).閲覧日2022年5月10日
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著者
丸山 まいみ(管理栄養士、公認スポーツ栄養士)
家庭の料理を通じて食に魅力を感じ管理栄養士となる。診療所での栄養指導、特定保健指導、スポーツ選手に対する栄養教育に携わる。現在は、ひとりひとりの背景に合わせ、食の楽しさや可能性を伝えるためフリーランスとして活動中。