【気になる食材!】「豆腐干」でたんぱく質不足を解消しよう!

【気になる食材!】「豆腐干」でたんぱく質不足を解消しよう!

最近、テレビなどでも紹介されて気になっている方も多いのでは?中華料理でお馴染みの「豆腐干(とうふかん)」の使い方に迷ってしまうことはないでしょうか。今回は、「豆腐干」の活用方法を紹介します。

2023年08月14日

豆腐干とは?

中国や台湾で愛され続ける食材

「豆腐干(とうふかん)」は、料理の素材やおつまみ、レジャーフードとして、中国大陸の南部や台湾で好まれて食べられています。 「豆腐干」の始まりについての明確な記述はありません。明の時代になると多くの書に記載が残っていることから、8世紀前半の唐の時代から作り始められたのではないかとされています。

豆腐製品の1つ

「豆腐干」は豆腐製品の1つで、豆腐をプレスして水分を押し出してつくります。水分量を比較すると、豆腐は80〜90%、豆乳で90〜95%、「豆腐干」は40〜60%程度です。

栄養もギュッと詰まっている

「豆腐干」は、通常の豆腐より水分が抜けているため、同じ重量でもたんぱく質は多く含まれています。

豆腐干の種類と活用方法

なんと100種類以上

「豆腐干」は、加工法や凝固剤、サイズ、味、地域などによって、さまざまな種類があります。その数はなんと100種類以上とされています。 代表的な加工法は、豆腐をつくってから、豆腐の水分を押し出す方法です。しかし、揚子下流などの江蘇省などでは小さな油揚げを使って、味付けした商品もあります。 豆腐の凝固剤と言えば、にがりですよね。「豆腐干」は、種類によって石膏を使っているものもあります。にがりでつくる「豆腐干」より、滑らかな仕上がりになります。 味付けもお茶で味付けした「お茶干」、塩で味付けした「塩豆腐干」、シナモンやグローブなどのスパイスを混合した調味料で味付けした「五香豆腐干」など、幅が広いのも特徴です。

料理に使いやすい豆腐干は?

調理に使う時には、着味・着色していない「白い豆腐干」の利用がおすすめです。乾物ではないため、水に戻す必要はないのですが、料理の用途に合ったサイズに切り、軽く下茹でして使うとよいでしょう。

おすすめの調理法

「豆腐干」は、前菜や炒め物、煮物などに使うことがおすすめです。 八宝菜や青椒肉絲との相性もよいため、これらをつくる時に足すものよいでしょう。スライスした「豆腐干」はセロリなどと炒めたり、小さいサイの目に切った「豆腐干」はひき肉と炒めたりしても、おいしくいただけます。きゅうりとハム、「豆腐干」を千切りにし、きくらげなどと一緒に酢の物にして、さっぱりといただくのもよいですよ。

まとめ

ふだんの食事に「豆腐干」を足してみませんか?

食材について知ると、料理をする時の楽しみが増えますよね。この機会に「豆腐干」を使って、大豆製品のレパートリーを増やしてみませんか。 【参考文献】 ・江湖弘.優れた素材、調理の多様性「豆腐干」の魅力.株式会社フードジャーナル社.2010.3P~35P

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著者

酒井 葉子(管理栄養士、東京糖尿病療養指導士)

幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、身体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。 大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事。食を通して、充実した毎日のサポートを行ってまいります。


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