【意外と知らない】焼酎の歴史や種類を学んでおいしく乾杯!

【意外と知らない】焼酎の歴史や種類を学んでおいしく乾杯!

焼酎。お好きな方も多いですよね!ロック、水割り、お湯割り、酎ハイ…今回はそんな焼酎の歴史や種類などを紹介します。

2023年04月26日

焼酎の歴史

紀元前から!蒸留酒の誕生

焼酎の起源は紀元前にまでさかのぼります。エジプトで「アランビック」という蒸留機が製造され、蒸留酒が誕生しました。これが焼酎の起源といわれています。室町時代中期、蒸留酒とその製造技術はインドや東南アジアを経て日本に伝えられたと考えられています。

「焼酎」と呼ばれるようになったのはいつ頃?!

焼酎と呼ばれるようになったのは、室町時代末期といわれています。その頃の製造方法は“らん引き”と呼ばれる釜状の蒸留機を用いて1回だけ蒸留される単式蒸留でした。単式蒸留で作られた焼酎は現在、「旧式焼酎」や「焼酎乙類」と呼ばれ、親しまれています。

連続蒸留法の誕生

江戸時代末期頃に、イギリスで画期的な連続式蒸留機が開発されました。連続蒸留することで、アルコール中の不純物を取り除く技術が向上したのです。その結果、世界の蒸留酒の味わいは大変革を遂げることになりました。明治28年頃、ついに日本にも連続蒸留機が輸入されます。連続式蒸留の焼酎は現在でも「新式焼酎」や「焼酎甲類」と呼ばれ、親しまれています。

焼酎の分類学!「乙類、甲類、混和」とは?

3つに分類される焼酎

「甲類」と「乙類」に加え、現在は甲類と乙類をブレンドした「混和焼酎」も合わさり3つに分類されます。この章ではそれぞれの特徴について紹介します。

クセがなくスッキリ!焼酎甲類(新式焼酎)

連続蒸留で高純度のアルコールが抽出されており、無色透明でクセのない味わいが特徴です。アルコール度数は36%未満に規制されています。もちろんロックを好む方もいますが、クセがないからこそ、酎ハイ・サワー・お湯割り・カクテル・果実酒・薬用酒などさまざまな楽しみ方ができます。

クセがすごいけど、そこがよい!焼酎乙類(旧式焼酎)

単式蒸留はシンプルな蒸留方法のため、アルコール以外の香味成分も抽出されます。その結果、甲類よりも原料独特の風味や味わいが特徴です。アルコール度数は45%以下になっています。原料の風味が生かされるので、米・麦・さつまいも・そば・黒糖など原料の種類が豊富で楽しめます。本格焼酎とも呼ばれており、焼酎本来の味わいを楽しみたい通な方は、特にロックやお湯割りを好む方が多いようです。

ブレンドで相乗効果!混和焼酎

焼酎甲類と焼酎乙類をブレンドしたものが「混和焼酎」 です。甲類のクセのなさと乙類の香りや風味といったそれぞれの長所がいかされています。どちらをベースにするかで、さらに2種類に分かれます。 甲類をベースに風味を加えるために乙類がブレンドされたものが「甲類乙類混和」です。乙類をベースにクセをやわらげるために甲類をブレンドしたものが「乙類甲類混和」です。

焼酎の適正量は?

酒は飲んでも飲まれるな!

「甲類・乙類・混和焼酎それぞれ堪能したい!!」そんな気持ちもわかりますが、飲み過ぎには注意が必要です。適度なアルコールであれば心身をリラックスさせてくれます。しかし飲酒量の多い人はがんや脳梗塞などの発症リスクが高くなるといわれています。 焼酎25度であれば、1日コップ1杯(110ml)までが目安です。特に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、体重あたり同じ飲酒量でも臓器障害を起こしやすいといわれています。どんなに焼酎がおいしくても、飲み過ぎには注意しましょうね。

まとめ

適度に焼酎を楽しもう!

焼酎の歴史や種類を知り、焼酎を飲みたくなってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?!適正量を守っておいしく乾杯してくださいね。 【参考文献】 ・焼酎SQUARE 日本蒸留酒酒造組合 https://www.shochu.or.jp/(閲覧日2022年2月9日) ・農林水産省 みんなの食育「お酒は適量を楽しみましょう」https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics4_05.html(閲覧日2022年2月9日) ・厚生労働省 e-ヘルスネット「飲酒のガイドライン」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html(閲覧日2022年2月9日) 75037247

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著者

寒川 祐美加(管理栄養士)

「人を良くすると書いて食」をモットーに関わった方々が健康で笑顔になれるようなお手伝いをしたいと想い、日々奮闘する管理栄養士。 学生時代、食生活を改善し健康の大切さを知ったことをきっかけに管理栄養士に。大学卒業後は、製薬会社で生活習慣病領域を担当。現在はその経験を活かして特定保健指導やコラムの執筆に従事しております。


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