【管理栄養士が伝授】鶏肉のカロリーダウンのコツとは
鶏肉はダイエットメニューでよく使われますが、使う部位、調理の仕方によってカロリーがかなり違います。今回は、鶏肉のカロリーを抑えて、ダイエットメニューを簡単に作る方法をお伝えします!
2023年11月21日
鶏肉は部位を選んでカロリーカット
部位別のカロリーと脂質の違い
鶏肉は部位によって皮の付き方が違います。皮には脂質が多く含まれているため、皮がたくさん付いている部位は脂質の量が増え、それに伴ってカロリーが高くなります。 ダイエット中などで低カロリーのメニューを作りたいときは、皮が少ない部位を選んで脂質量を減らし、カロリーカットしましょう!
調理の工夫でカロリーカット
皮を上手に取り除く
鶏肉は皮が多く付いていると、脂質の量が増えてカロリーが高くなることがわかりました。しかし鶏肉の皮は取り除きやすいので、豚肉や牛肉と違って脂質を落としやすい特徴があります。調理の際に皮を取ることで簡単にカロリーカットできるのです。 皮と肉の間に包丁を入れて、皮を引っ張るようにすると上手に取れます。肉の部分にも余分な脂がついていますので、包丁でそぐようにして丁寧に取り除きましょう。 もも肉は皮つき100gで190kcal、皮なしで113kcalです。皮を取るだけで40%ものカロリーがカットできます。
しっかり焼いて脂を溶かす
皮を焼くと脂が溶け出してきます。この脂をペーパーでしっかりと取り除きながら焼くと、カロリーがカットできます。
茹でて脂を取り除く
鶏肉を皮ごと茹でると、茹で汁に脂が溶け出します。茹で汁ごと使うメニューのときは、その脂をおたまなどできれいに取り除くとカロリーカットできます。 または、茹で汁ごと冷蔵庫で冷やすと、脂が固まるので取り除きやすくなります。このとき、茹で汁の表面にラップをくっつけて広げ、ゆっくりと静かに剥がします。こうするとラップに脂がきれいに付くため、取り除きやすくなります。
吸油率を下げてカロリーカット!
鶏肉の定番メニューにから揚げがあります。揚げ物は素材を油の中に入れて揚げる調理法ですが、このときたくさんの油を吸うため、カロリーが高くなります。 吸う油の量である「吸油量」を、素材の量に対しての割合で出したのが「吸油率」です。「吸油率」を下げることで、鶏肉を揚げるときのカロリーを抑えることができます。 吸油率を下げるポイント ◎素材の表面積を少なくする 吸油率は素材の表面積が多いと上がります。これは、油と接する面が多いと、その分油を吸う量が多くなるためです。素材はなるべく大きいまま揚げて、食べるときにカットするようにしましょう。 ◎衣の量を減らす 衣の量が多くなると、その分油を吸う量が増えて吸油率が上がります。衣はなるべく薄くつけ、パン粉をつけるときは、細目のものを選ぶようにしましょう。
まとめ
鶏肉はカロリーを抑えやすい!
鶏肉は部位の選び方、調理の工夫によって脂質を減らしやすく、カロリーを抑えやすい特徴があります。これらのことを知った上で賢く料理に使うと、ダイエットメニューが作りやすくなります。鶏肉のことをよく知り、ダイエットの強い味方にしましょう! 【参考文献】 ・文部科学省/日本食品標準成分表2020年版(八訂) ・調理のためのベーシックデータ第5版/香川明夫/女子栄養大学出版部
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著者
原 美香(管理栄養士)
食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発等に携わる。現在はオンラインでのコラムを執筆中。1男1女の母としても奮闘中!生活を楽しく豊かにしていく食事を目指しています!