【知って得する】おせち料理の由来とおすすめレシピ
「もういくつ寝るとお正月~♪」年が明けて、最初に食べる食事である「おせち」。何気なく準備しているおせち料理、実は一つ一つに意味があるのです。今回は、おせち料理に込められている意味と、おすすめレシピをご紹介いたします。
2022年01月02日
おせちの由来
なんでお正月に「おせち」を食べるの?
おせちは元来、「御節供(おせちく)」として、3月3日や5月5日など、季節の代わり目に行う節句で食べる「節句料理」として親しまれてきました。中でも、一年の最初の節句である大みそかとお正月は、重要な節句行事として考えられていたため、現在でもお正月におせちを食べる習慣が、根強く残っているとされています。
お重の「段」って?
それぞれの意味
意外と知られていないのが、おせちを入れる重箱の「段」の意味。お重には、「福を重ねる」という意味を込めて、壱、弐、参、四(与)、五の段からなります。現在は、核家族化が進んでいるため、参の段までのご家庭が多くなっています。
〇壱の重:祝い肴や甘い料理(口取り)
黒豆、田作り、数の子(もしくはたたきゴボウ)、伊達巻き、栗きんとん、紅白かまぼこ など 料理に込められた意味:子孫繁栄、勤勉、五穀豊穣、魔除け、開運祈願
〇弐の重:海の幸や川の幸、焼き物
鯛のお頭つき、焼き海老、ブリの照り焼き、鶏松風 など 料理に込められた意味:祝い、出世、長寿祈願、隠し事のない正直な生き方を願う
〇参の重:煮物
昆布巻き、椎茸の含め煮、こんにゃくや蓮根の煮しめ など 料理に込められた意味:先が見通せるように、子孫繁栄、出生、家族が仲良く暮らせるように願う
〇与の重:酢の物や和え物
紅白なます、カブの飾り切り、酢ダコ、南蛮漬け など 料理に込められた意味:根を張って繁栄を願う
〇五の重(控えの重):食べ物よりも願いを込める
予備のおせち料理や家族の好物 料理に込められた意味:神様から授かった福を詰める お重の「段」の意味、いかがでしたでしょうか。新しい年の幸せを願う気持ちに溢れていますね!続いては、おすすめレシピをご紹介いたしますので、ぜひ作ってみてはいかがでしょう。
おせちを初めて作る方にもおすすめ!おせちレシピ♪
すし酢で簡単!柿なます
お正月のめでたさを、紅白で表現! 「すし酢で簡単!柿なます」のレシピはこちら!
本格おせち料理!お煮しめ
「家族が仲良く結ばれますよう」にというお煮しめ。飾り切りすると、より華やかに 「本格おせち料理!お煮しめ」のレシピはこちら!
まとめ
おせちにこれからの願いを込めて
いかがでしたか?簡単に作ることができるおせちもありますので、この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 カンロ/Sweeten the Future/シーズン/おせちの中身には全部意味がある!全部の由来いえますか? (https://www.kanro.co.jp/sweeten/detail/id=765) 閲覧日:2021年10月3日
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著者
山田 みゆき(管理栄養士)
大学卒業後、管理栄養士を取得。高齢者施設に入職し、給食管理・栄養管理を行う。現在はオンラインでの食事指導やコラム執筆にも携わる。二児の母となり、日々の食事の大切さを改めて実感。「おいしく食べて健康に」をモットーに、食事の楽しさ、栄養の大切さをお伝えしていきます。