【11月15日かまぼこの日】作り方やご当地で味わいが変わる「かまぼこ」の種類と食べ方
11月15日は「かまぼこ」の日です。「かまぼこ」は平安時代の古文書に初めて登場したとされています。この記録に残っている年号を11と15に分け、11月15日が「かまぼこの日」になりました。お祝いの料理として使われることが多い「かまぼこ」は、ご当地で味が違い、いろいろな場面でオススメの食材です。今回は、そんな「かまぼこ」の種類とオススメの食べ方を紹介します。
2021年11月15日
かまぼこの作り方と種類
作り方
「かまぼこ」を作る時には、原材料である新鮮な魚選びから始まります。魚はすり身にし、食塩や調味料を加えて練り上げていきます。この練った魚を成形し、加熱して「かまぼこ」は作られているのです。
種類
「かまぼこ」と聞くと蒸し板かまぼこをイメージする方が多いですよね。 「かまぼこ」は、蒸す・焼く・揚げる・茹でるの4パターンの加熱方法によって作られます。ちくわやはんぺん、さつま揚げなどもかまぼこの一種になります。 ・蒸す:蒸し板かまぼこ、焼板かまぼこ、す巻き ・焼く:焼抜きかまぼこ、焼ちくわ、笹かまぼこ、伊達巻 ・揚げる:揚げかまぼこ ・茹でる:はんぺん、なると、つみれ、すじ
原料
「かまぼこ」の魚には、味の良さと加熱した時に弾力性のあるものが適していると言われています。この2つの条件を兼ね添えた魚として、エソ、グチ、ハモ、トビウオ、アジ、タチウオ、ヒラメなどが使われています。
かまぼこはオススメの食材?
たんぱく質のちょい足しに
「かまぼこ」3切(39g)あたり、たんぱく質4.7gを含んでいます。 たんぱく質は20種類のアミノ酸から成り立ち、このうち9種類は身体の中で作ることのできない必須アミノ酸です。「かまぼこ」は、動物性のたんぱく質であることから、必須アミノ酸がバランスよく含まれています。麺類の時のちょい足しや、小腹が空いた時の補食にオススメの食材です。
調子が悪い時に
「かまぼこ」は、消化のよい食材です。魚のすり身を使っているため、筋肉繊維がすりつぶされており、消化されやすくなっています。調子が悪い時にオススメの食材です。
お酒のおつまみに
お酒を飲んでいると、尿酸値が気になるという方もいるのでは?尿酸値が高い人は、プリン体を含む食品は控えたほうがよいとされています。「かまぼこ」は、魚をすり身にする段階で潰した身を水でさらす作業があります。この時にプリン体が抜け出すため、プリン体が気になる方も、お酒のおつまみとして安心の食材です。
まとめ
原料や加熱方法によって変わる味わいの違う「かまぼこ」
「かまぼこ」は、地方ごとに近海で獲れる魚を使って作られています。そのため、地域によって味わいが変わっているのをご存知でしょうか。また、加熱方法によっても味わいが違います。ご当地で味が異なる「かまぼこ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 ・日本かまぼこ協会ホームページ(https://www.nikkama.jp/) 閲覧日:2021年9月3日 ・文部科学省/食品成分データベース/魚介類/<水産練り製品>/蒸しかまぼこ 閲覧日:2021年9月3日
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著者
酒井 葉子(管理栄養士、東京糖尿病療養指導士)
幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、身体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事。食を通して、充実した毎日のサポートを行ってまいります。