【乾燥に負けない肌作り】食生活から始める肌の保湿ケア
寒くなってくると、気になるのが肌荒れという方も多いのではないでしょうか。コンディションのよい肌を作るためには、外からのケアとあわせて、内からのケアも大切です。今回は肌の保湿ケアと、コンディションのよい肌を作るための食生活について、紹介します。
2023年11月27日
肌の働きとは
「バリア機能」「保湿機能」「ターンオーバー」の3つの働き
肌は、皮脂膜と角質層から成り立ち、肌の表面にある皮脂膜は、肌の水分が蒸発するのを防ぐ「バリア機能」を持っています。皮脂膜の下には角質層があり、水分や柔軟性、弾力性を保つ「保湿機能」の役割を担っています。空気の乾燥によって、「バリア機能」と「保湿機能」のバランスが乱れると、肌の潤いが失われ、乾燥の原因となってしまうのです。 そして肌は、古い細胞と新しい細胞が約45日程度のサイクルで入れ替わっていきます。この肌細胞の入れ替わりを「ターンオーバー」と言います。 コンディションのよい肌を作るためには、「バリア機能」と「保湿機能」を正常に保ち、正常なターンオーバーが行われることです。
肌のコンディションを整えるために必要な栄養素とは
たんぱく質+ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE
肌細胞やコラーゲンの材料になる「たんぱく質」は欠かせない栄養素です。 そしてたんぱく質の代謝を助けるのが、ビタミンB6やビタミンCです。抗酸化作用をもつビタミンCは、ビタミンEと一緒に摂ると、その働きが高まります。 そのため、これらをバランスよく摂ることは、肌のターンオーバーのリズムを整えることにつながります。
ω-3脂肪酸+ビタミンB2
ω-3脂肪酸は、肌細胞の「細胞膜」を作る材料になります。そして脂質の代謝に欠かせないのがビタミンB2 です。ω-3脂肪酸とビタミンB2を摂ることで、皮膚の状態を整えることにつながります。
炭水化物
炭水化物源である米や小麦粉は、「セラミド」を含んでいます。セラミドは、角質層を構成する要素のひとつで、肌水分量を維持するために欠かせない栄養素です。セラミドの効果は、口から摂っても期待できることがわかっており、米や小麦粉はセラミドのよい補給源になります。
ビタミンA、亜鉛、鉄も忘れずに
皮膚や粘膜の健康を保つためには、ビタミンA、亜鉛も必要になります。そして血流を良くするため、鉄も忘れずに摂るようにしましょう。
必要な栄養素をまんべんなく摂るために
主食1品+主菜1品+副菜1~2品
肌の保湿を保ち、コンディションを整えるためには多くの栄養素が必要です。これらを考えながら摂るのは、ひと苦労ですよね。 そこで主食、主菜、副菜を揃えて摂るように意識すると、必要な栄養素をまんべんなく摂れます。次の量を目安に摂るように心がけてみましょう。 <1食当たりの目安量> ・主食(ごはん、パン、麺類を使った料理):自分のにぎりこぶし1個分 ・主菜(魚、肉、卵、大豆製品を使った料理):片手のひら・指含まないくらい ・副菜(野菜、きのこ、海藻を使った料理):生なら両手いっぱい、加熱したら片手いっぱい
まとめ
生活リズムも大事!
肌のコンディションを整えるためには、規則正しく、バランスの整った食事を摂ることが大切です。乱れた食生活や寝不足、運動不足、ストレスは、肌のコンディションを落とす原因となります。食事を整えることとあわせて、良質な睡眠と適度な運動を行い、乾燥に負けない肌を作っていきましょう。 【参考文献】 ・医療情報科学研究所「病気がみえるvol.14皮膚科」株式会社メディックメディア,2020年
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著者
酒井 葉子(管理栄養士、東京糖尿病療養指導士)
幼少期にアトピー性皮膚炎で悩み、身体の内側から見直す必要性を感じて管理栄養士に。大学卒業後は、給食管理業務や医療機関での栄養指導に携わり、現在は保健指導やコラムの執筆に従事。食を通して、充実した毎日のサポートを行ってまいります。