【栄養の宝庫】しいたけの栄養とおすすめレシピ
秋の食材をイメージさせる「きのこ」ですが、人工栽培が進んでいる現代では、年中楽しめる食材となりました。しめじ、えのき、エリンギ、きくらげ…たくさんの種類があるきのこですが、うま味の他に栄養素も豊富に含まれています。その中でも、今回は「しいたけ」にスポットを当てて見ていきたいと思います!
2022年09月23日
しいたけの歴史
原木栽培の発祥
しいたけの栽培方法と言えば「原木栽培」。その発祥は諸説ありますが、多く伝えられているのは、豊後の国(現在の大分県)の源兵衛という人物が、炭焼きの残り木に多数発生しているしいたけを発見し、研究を重ねて生まれたという説。大分県には、しいたけの菌が好む「クヌギの森」が多いことも、しいたけ栽培が普及するカギでした。
しいたけの特徴
うま味成分「グアニル酸」
うま味成分といえば、カツオなどの動物製品に含まれる「イノシン酸」、昆布などに含まれる「グルタミン酸」が有名ですが、干ししいたけに含まれる「グアニル酸」も、三大うま味成分の一つです。 同じしいたけでも、生しいたけにはグアニル酸は含まれておらず、グルタミン酸が含まれています。生しいたけを干すことによって、初めてグアニル酸が生成されます。また、干すことによってグルタミン酸も約15倍に増え、グルタミン酸とグアニル酸の相乗効果が期待できます。
しいたけ特有の栄養成分「エリタデニン」
エリタデニンはきのこ類に含まれていますが、しいたけが最も多く含んでいます。食物繊維同様、血中コレステロールの低下が期待できるとされています。
ビタミンDの材料「エルゴステロール」
しいたけに含まれるエルゴステロール(プロビタミンD2)は、紫外線を当てることでビタミンD2になります。ビタミンD2には、骨格と歯の発育を促したり、血中カルシウム濃度を一定に調節し、神経伝達や筋肉の収縮などを正常に行うよう促す働きがあります。特に、成長期の子供や、高齢者の骨粗しょう症予防にも必要な栄養素となります。
しいたけのおすすめレシピ
トースターで!納豆つみれのしいたけカップ
切って、混ぜて、乗せて、焼くだけ!しいたけをカップに使うことで、ヘルシーながらも満足感たっぷりに仕上がります。 「トースターで!納豆つみれのしいたけカップ」のレシピはこちら!
乾燥しいたけとえのきの佃煮風
干ししいたけに含まれるうま味成分「グアニル酸」を活かして、薄味でもおいしい佃煮が出来上がります! 「乾燥しいたけとえのきの佃煮風」のレシピはこちら!
豆腐入りハンバーグのきのこソースがけ
ハンバーグはひき肉だけでなく、きのこと豆腐を合わせることで低カロリーに。うま味たっぷりのきのこソースを添えていただきます。 「豆腐入りハンバーグのきのこソースがけ」のレシピはこちら!
まとめ
いかがでしたでしょうか。うま味だけでなく、栄養の宝庫であるしいたけ。生しいたけ、干ししいたけそれぞれの特徴を活かした料理をお楽しみください♪ 【参考文献】 大分県椎茸振興協議会/しいたけを知る(http://oita-shiitake.com/) 閲覧日2021.8.1 日本うま味調味料協会/うま味の成分 (https://www.umamikyo.gr.jp/knowledge/) 閲覧日2021.8.1 健康長寿ネット/健康長寿とは/栄養素/ビタミンDの働きと1日の摂取量(https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-d.html) 閲覧日2021.8.1
【やせ習慣が身につく】管理栄養士が食生活をコーディネートするアプリって?
まずは無料でスタート♪食事を撮るだけ、プロから食事のアドバイスが届く!
- 専属の管理栄養士がダイエットをサポート
- 食制限なし!正しく食べて身につく「やせ習慣」♪
- 管理栄養士が、写真を目で見て丁寧にアドバイス。AIではありません!
- 「あってるかな?」そんな食事のお悩みを正しい知識でアドバイス
著者
山田 みゆき(管理栄養士)
大学卒業後、管理栄養士を取得。高齢者施設に入職し、給食管理・栄養管理を行う。現在はオンラインでの食事指導やコラム執筆にも携わる。二児の母となり、日々の食事の大切さを改めて実感。「おいしく食べて健康に」をモットーに、食事の楽しさ、栄養の大切さをお伝えしていきます。