【加糖飲料と乳がんの関係】飲み物の選択が身体を変える?
女性特有の疾患の1つといえば乳がんです。乳がん検診、乳がんテストなどありますが、女性なら1度は気にしたことがあるのではないでしょうか。研究結果をもとに、乳がんのリスクと加糖飲料の飲む量との関係を管理栄養士が解説します。
2023年08月19日
研究結果から学ぶ
研究結果
米国ニューヨーク州立大学バッファロー校の研究で、加糖飲料を週5回以上飲んだ女性と、めったに飲まない女性を比較すると、前者のほうが乳がんで死亡する可能性が85%も高くなったと報告されています。
リスクを低くする選択肢
研究者は、「加糖飲料は、糖分と余分なカロリーの最大要因で、栄養的に有益なものは何ももたらさない」と言います。 ただ、「お茶、コーヒー、100%フルーツジュースは糖分を加えなければ、抗酸化物質やビタミンによって栄養価を高める」とのことです。
加糖飲料を知ろう
成分をチェック
加糖飲料は炭水化物を多く含み、血糖値を上昇させます。同じく果物も血糖値を上げますが、違いの1つとして食物繊維の量があげられます。
食物繊維とビタミン、ミネラル
生の果物と加糖飲料を比較します。果物は食物繊維、ビタミン、ミネラルの供給源ですが、ジュースになることで食物繊維やビタミンの含有量が減ってしまうこともあります。 砂糖を添加しているスポーツドリンクやサイダーなどの加糖飲料は、食物繊維やビタミン、ミネラル類の含有量は少なくなります。
加糖飲料を飲む習慣があれば新しい習慣を作ろう
代わりに飲むものを探そう
ブラックコーヒー、無糖の紅茶、水など砂糖が添加されていないものを飲むことがおすすめです。炭酸水にレモンの果汁や輪切りなどを入れて飲むこともよいでしょう。
加糖飲料が飲みたい場合
どうしても飲みたいときは、100%フルーツジュース、低カロリーなダイエット飲料を飲むことも選択肢の1つです。100%フルーツジュースは糖分が多いので、飲みすぎないよう注意しましょう。間食の1日の目安は200kcal程度です。加糖飲料を含めて200kcalに収まるよう、カロリーをチェックしましょう。
自分で作る
生の果物や野菜でスムージーなどを手作りすることもおすすめです。食物繊維、ビタミン、ミネラルを丸ごと摂ることができますよ。
日々の選択が未来の身体をつくる
自分のために飲み物を選ぼう
今回取り上げた研究では、加糖飲料が、乳がんで死亡するリスクに関わっている可能性があることがわかりました。リスクを減らすために、飲み物の選び方にも注意することができるとよいですね。 私たちの身体は食べたもので作られています。日々口にするものを選んで、健康的に過ごす未来を手に入れてみませんか。 ・LINK de DIET/加糖飲料をたくさん飲んだ乳がん患者に高い死亡リスク? (https://docs.google.com/spreadsheets/d/1g-5179HwkyaIxfAtv6MLijDcvvco7iovrNTGaWjwmi4/edit#gid=336665432) 閲覧日:2021年5月日 ・厚生労働省/e-ヘルスネット/間食のエネルギー(カロリー) (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-013.html) 閲覧日:2021年5月17日 ・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
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著者
森本 芙好(管理栄養士)
管理栄養士。体調不調をきっかけに栄養学を学ぶ。ダイエットの失敗を乗り越えた経緯から『なりたい自分』を目指す方の役に立ちたいと思い、現在は特定保健指導、コラム執筆に携わる。自身の食事テーマは、美容に良く、おいしい食事を楽しく食べること。ひとりひとりの価値観を大切に、自らを大切にするための身体にやさしい食事を提案することを目指しています。