【ルーツを知れば納得！】アメリカの食文化と自宅で作れるアメリカ料理レシピ3選

多民族国家

アメリカ合衆国（通称アメリカ）は、962.8万平方キロメートル（日本の約25倍）の広大な面積を持ち、50の州や蓮邦区から構成されています。人口は3億3006万人（2021年1月時点、米国国勢調査局）で、受け入れた移民の数は世界の国々の中でもトップレベルの多民族国家です。

多様性のある食文化

アメリカの食文化は、数多くの移民たちが農業の技術や調理方法などを持ち込んだことで、先住民（ネイティブ・アメリカン）の食文化と融合し、多種多様なものへと発展していきました。広大な国土面積において、郊外や田舎で人口が少ない地域もあり、そういった地域も含めた国全体に食物を行き渡らせるために、食品の加工技術（冷凍食品や加工食品、缶詰など）や流通の技術が急速に発展していきました。 そのような背景により、食事を全て手作りするというよりは、冷凍食品や加工食品、缶詰などを上手に利用した、手軽な食事が一般的となっています。

なるべく手軽に、コミュニケーション第一！

アメリカの食事スタイルは、日本と同じ1日3食が一般的です。 朝食は各自が好きなものを好きな時に摂り、シリアルに牛乳をかけたものやパン、果物、ヨーグルトなどの簡単なもので済ませることが多いようです。昼食はサンドイッチやファーストフード、ホットドッグなどの片手で食べられるような軽食が多く、夕食は3食の中で最もバラエティに富み、家族がそろって摂るというのが一般的な考え方です。 夕食では、料理が盛り付けられた大きなお皿が数品分並べてあり、そこから自分の好きなものをお皿に取って食べるというスタイルが主流で、食事中は家族や友人と会話を楽しみながら食べるというのがマナーです。

アメリカの味付け

日本料理でよく聞く「隠し味」という概念はほとんどなく、各自が自分のお皿の上で塩やこしょう、砂糖、バターなどといった調味料をかけて好みの味付けにすることも多いようです。 日本のように「季節」によって食卓に並ぶ食材が変わるといったことが少なく、旬を感じる料理もあまりありません。基本的に甘い味付けを好み、高脂肪、高カロリーな食事が多い傾向にあります。 【昼食にフルコース？】情熱の国「スペイン」の食文化をのぞき見！

スパイス香る！ケイジャンフライドチキン

アメリカ南部の郷土料理。鶏肉に数種類のスパイスを揉み込んでいるので、香りが強くピリ辛なのが特徴です。 ▶「スパイス香る！ケイジャンフライドチキン」レシピはこちら

チリコンカン

テキサス州で主流のチリコンカンは、豚肉や野菜、豆類など多くの食材を使用します。本場ではクミンやチリパウダーなどのスパイスを使用してピリ辛に仕上げますが、このレシピでは使用しないので、お子様もおいしく食べられる味付けです。 ▶「チリコンカン」レシピはこちら

豆と夏野菜のグレインズサラダ

アメリカでは健康食として知られている、玄米を使用したヘルシーなサラダです。具材を合わせるだけの簡単レシピで、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に摂取できるので、忙しい日や朝食にもおすすめです。 ▶「豆と夏野菜のグレインズサラダ」レシピはこちら

多民族国家ならではの食文化を持つアメリカ。食の欧米化が進んでいるとは言え、ルーツを遡ってみると、日本とは食事のスタイルや概念が異なる部分も多くあるようです。日本でもアメリカ料理が食べられるレストランやお店は数多くありますが、ぜひお家でも作ってみてくださいね。 【歴史を辿る】ベトナムの食文化とお家で作れるベトナム料理レシピ3選 【参考文献】 ・外務省／アメリカ合衆国（United　States of America）　基礎データ （https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/data.html）　閲覧日：2021年2月23日 ・MNCC南日本カルチャーセンター／日米比較／家庭と生活編 （http://www.mncc.jp/comparison/comparison01.htm）　閲覧日：2021年2月23日