【愛知県のご当地食材】秋の味覚「祖父江ぎんなん」の魅力をご紹介!
秋の味覚のひとつであるぎんなん。独特の香りに秋を感じる方も多いのではないでしょうか。ぎんなんの中でも、愛知県稲沢市の特産品として知られているのが「祖父江ぎんなん」です。今回は、祖父江ぎんなんについて紹介します。
2020年11月21日
祖父江ぎんなんとは?
祖父江ぎんなんの歴史
祖父江ぎんなんは、愛知県稲沢市祖父江町で生産が盛んな特産品で、祖父江調で栽培されているイチョウの木になる実のことです。イチョウの歴史は古く、起源は2億5千万年前にさかのぼり、ジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄した植物といわれています。 日本に渡ってきた時期も定かではありませんが、中国から仏教の伝来とともに渡来したという説が有力です。 ぎんなんの生産を目的としてイチョウが栽培されるようになったのは祖父江町がもっとも古く、100年ほど前より栽培が始まったといわれています。現在では多くのイチョウが栽培されており、平成16年3月におこなった調査によると10000本以上のイチョウが栽培され、中でも樹齢100年を超えている木も約100本もあります。毎年秋になると、黄金色に色づいたイチョウの木が人々の目を楽しませています。 また、ぎんなんの栽培だけでなく、この地域に吹きつける伊吹おろしから町を守るための防風林としても、重要な役割を果たしています。
祖父江ぎんなんの種類
祖父江ぎんなんには、金兵衛、久寿(久治)、栄神(栄信)、藤九郎、長瀬、喜平、嶺南などさまざまな品種が栽培されています。中でも、金兵衛、久寿(久治)、栄神(栄信)は祖父江町生まれの品種で、今でも原木が実をならせています。
主な祖父江ぎんなんの特徴
【金兵衛】 殻がかたくなるのが早く、8月中旬から出荷が可能な品種です。粒は中粒でやや縦長の形をしています。 【久寿(久治)】 殻がかたくなるのが比較的早く、8月中旬から出荷可能な品種です。粒は大粒で丸みがあり、貯蔵性がやや劣りますが、食べやすい味です。 【栄神(栄信)】 殻がかたくなるのが比較的早く、8月中旬から出荷可能な品種です。粒は中粒でやや縦長の形をしています。貯蔵性に優れており、翌年の3月くらいまで出荷が可能です。
ぎんなんの保存方法
ぎんなんは殻つきのものですと冷蔵庫で約1か月保存できます。しかし、生ものなのでできるだけ早めに食べるとよいでしょう。もっと長期的に保存したい場合は殻をむいて茹で、冷凍保存すると長持ちします。
ぎんなんの下処理方法
ぎんなんは電子レンジでの調理が手軽にできるのでおすすめです。 【手順】 1:ぎんなん割り器などで殻を割ろい、中身を取り出したぎんなんを茶封筒に入れて封筒の口を折り曲げて封をする。 2:600ワットのレンジで1分半ほど加熱する。 3:ぎんなんがはじけたらレンジから取り出し、火傷しないよう注意しながら暑い内に薄皮をむいて下処理の完成。料理に使うのはもちろん、塩をふってそのまま食べてもよい。 【富山県のご当地食材】冬の味覚「氷見の寒ブリ」が美味しい理由
まとめ
祖父江ぎんなんで季節を感じてみては?
いかがでしたか? 稲沢市のご当地食材であるぎんなんは季節を感じる食品です。食べる機会があればぜひ味わってみてくださいね! 出典:祖父江のイチョウ 稲沢市役所 経済環境部 農務課 農業振興グループ アクセス日:2020年10月5日 (http://www.city.inazawa.aichi.jp/miryoku/1003181.html) 祖父江ぎんなんブランド推進協議会 アクセス日:2020年10月5日 (http://www.ja-aichinishi.or.jp/ginnan/) 【奈良県の名産品】独特な気候が生んだ「大和茶」は奥深い旨味が魅力!
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著者
藤井 歩(管理栄養士)
大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。