【10月8日はようかんの日】和菓子の定番「ようかん」の美味しさを再確認しよう!
10月8日は「ようかんの日」です。和菓子の定番であるようかんですが、普段食べる機会は少ないという方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、ようかんの日にちなんでようかんの基礎知識や魅力について、解説いたします!
2020年10月08日
10月8日は「ようかんの日」!
ようかんの日ってどんな日?
「ようかんの日」とは、ようかん発祥の地とされる和歌山県にある、紅葉屋本舗というようかん専門店が2012年に制定した記念日です。「おいしくて疲労回復によいとされるビタミンB1を多く含むようかんを食べて、元気になってもらう」という目的のため制定されました。 10月8日という日付は、食欲の秋である10月と、縁起のよい言葉である「八福」にちなんで設定されました。また、10と8で「いと(10)おいしいよう(8)かん」という語呂合わせにもなっています。
ようかんの基礎知識
ようかんの歴史と名前の由来
ようかんを漢字で書くと「羊羹」となります。これは、「羊の羹(あつもの)」という、羊の肉汁を冷ましてとろみをつけたスープのような中国の料理がもとになっています。 この料理は室町時代に日本の禅寺に伝わったのですが、日本では羊を食べる分化がなく、さらに僧侶たちは肉を使わない精進料理しか食べられないので、羊の代わりに色合いが似ている小豆などを使って、中国の羊の羹に見立てた料理を作るようになりました。これが、現在のようかんのはじまりと言われています。
ようかんの種類
練りようかん
最も一般的なようかんで、単に「ようかん」という場合、練りようかんを指すことが多いです。小豆を原料とする餡に寒天を加えて型に入れて固めて作ります。 戦国時代から作られるようになり、江戸時代に入ると広く流通するようになりました。練りようかんには砂糖が多く使われており、少量でもエネルギーを効率よく摂れることや保存性が高く日持ちすることから、スポーツやアウトドアのエネルギー補給食や、災害時の保存食としても注目されています。
水ようかん
水のような柔らかい食感が特徴のようかんで、練りようかんよりも寒天の量を少なくして作られています。涼しげなイメージがあるため、現在では夏場に冷やして食べるお菓子として人気ですが、江戸時代はおせち料理のお菓子として作られていました。 【6月16日は「和菓子の日」】今こそ知ってほしい和菓子の魅力を徹底解説!
蒸しようかん
寒天の代わりに小麦粉や葛粉、上新粉、片栗粉などを加え、蒸して作られており、もちっとした柔らかい食感のようかんです。小豆だけではなく、栗やさつまいもなどを使った蒸しようかんも人気です。 【手軽にダイエット】どんな料理にも万能な「きな粉」のパワーがすごい!
まとめ
甘いようかんで癒しの時間を…
いかがでしたか?ようかんの由来や歴史などを知ることで、ようかんの魅力を再確認できたのではないでしょうか。10月8日のようかんの日には、ようかんを食べてホッと癒されるひとときを楽しむのもおすすめですよ。 出典:なるほど統計学 アクセス日:2020年8月4日 (https://www.stat.go.jp/naruhodo/c3d1008.html) とらやを巡る小さなおなはし 羊羹 株式会社虎屋 アクセス日:2020年8月26日 (https://www.toraya-group.co.jp/toraya/small_stories/detail/?id=9)
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著者
藤井 歩(管理栄養士)
大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。