【驚きの研究結果】寝不足が続くと、お菓子やピザがもっと食べたくなる?
みなさんは、毎日しっかりと睡眠を取っていますか?睡眠不足が続くと、ドーナツなどの甘い物やピザなどのジャンクフードが食べたくなるという研究結果が、昨年の10月にアメリカにある大学で発表されました。今回、管理栄養士がこの研究結果に基づいて、寝不足とダイエットの関係性を詳しく解説したいと思います。
2020年01月11日
研究方法
2部構成で実施
18歳から40歳でBMIが正常値にあたる健康的な男女29名を対象に、2部構成で、実験が行われました。 1群は、通常の睡眠を取り、4週間後に4時間の睡眠を取りました。2群は、通常の睡眠を取り、4週間後に7〜9時間の睡眠を取りました。この期間は、参加者は、ホルモンや睡眠に影響がでないようにアルコールやカフェインを控えました。 睡眠の次の日、栄養士によって管理された朝食、昼食、夕食が提供されました。fMRIによる脳内活性を画像測定した後、ドーナツやチョコレートチップクッキーなどの甘いお菓子や、ピザやポテトチップスなどの軽食がビュッフェ形式で提供され、参加者が何をどれだけ食べたかを測定されました。
研究結果は?
睡眠不足が与える影響は?
睡眠不足になった参加者は、ドーナツ、チョコレートチップクッキー、ポテトチップのようなエネルギー密度が高い食品を選び、より多く食べる傾向があるとされたのです。
睡眠不足が与える影響とは?
影響1:食べ物の選択への変化
実験からも分かったように、睡眠不足になると、カロリーが高い食べ物に手が伸びたように、食べ物の選び方に変化が起こります。 これは、内因性カンナビナイドが睡眠不足の後に上昇したのが関係あると考えられました。内因性カンナビナイドは、食欲や食べ物の匂いに脳がどう反応するかなど身体機能のコントロールに重要な役割に関与しています。 【やせない原因はコレかも?】満腹状態での睡眠がダメな理由
影響2:食べ物の種類や量の変化
影響1で説明したように充分な睡眠が取れないと、カロリーが高い食べ物を食べる傾向が見られる他に、種類や量についても変化が見られました。 これは、睡眠不足が脳内活性に影響を与えたためだと考えられました。嗅覚を受け取る皮質領域と、他の領域との通信が通常よりも上手くいかなくなり、そのため、高カロリーな食べ物をいつも以上により多く食べてしまったと考えられます。
睡眠不足の時に、高カロリーな食べ物に手が届かない対処法は?
ポイント1:高カロリーな食べ物が売っている場所に近づかない。
睡眠不足時は特に高カロリーな食べ物に誘惑されやすくなっています。睡眠不足の時ほど、それらが売っている場所にあまり近づかないようにしましょう。
ポイント2:外食を控える。
睡眠不足だと感じている時ほど、外食は控えて、自炊するようにしましょう。自炊する事で、減塩や脂質やカロリーを調整する事が出来ます。
ポイント3:優先順位を改めてみる。
睡眠不足だと感じたら、やりたい事を後回しにして、とりあえず寝るようにしましょう。ダイエットをしている方は、特に睡眠は一番大切だと思い、優先順位を変えれるなら、変えましょう。 【意外な落とし穴】やせない理由は睡眠時間にあった?
まとめ
睡眠不足はダイエットの敵
今回、アメリカの大学で研究された論文を紹介しながら、いかに睡眠がダイエットにとっても大事であるかを紹介しました。最近、忙しくて寝る時間も惜しまれてた方も、この機会に優先順位を改めて、睡眠時間を改めてみてはいかがでしょうか。 参考文献 Link de Diet, 寝不足の日はドーナツとフライドポテトが欲しくなる!? http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=68385&-lay=lay&-Find.html EurekAlert, Craving junk food after a sleepless night? https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-10/nu-cjf100819.php Surabhi Bhutani, James D Howard, Rachel Reynolds, Phyllis C Zee, Jay Gottfried, Thorsten Kahnt, Olfactory connectivity mediates sleep-dependent food choices in humans https://elifesciences.org/articles/49053
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著者
ウィリアムズ 早苗(管理栄養士)
大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をしています。私たちが抱えている、食や健康に関しての問題点に注目し、それに向けての解決策の糸口となるようなお手伝いが出来る事をモットーにしています。