【意外と知らない】1日の適切な水分量は?
十分な水分補給は、健康や美容には大切とよく言われますが、どのくらいの量の水分が実際に必要かご存知でしょうか?今回、管理栄養士が私たちの体内で排出される水分量を解説しながら、1日に何リットルくらいの水分補給が適切か説明したいと思います。
2019年12月09日
私たちの体内で排出されている水分量は?
尿や便、呼吸、汗などの皮膚から
さて、私たちの体内でどのくらいの水分量が失われているのかご存知でしょうか。尿や便からはなんと約1.5L。呼吸と混じったり、汗など皮膚から蒸発する事によって、約0.9L排出されていると言われています。これらを合わせると、1日に約2.5L排出されています。 【どうして?】ダイエット中に便秘になりやすい理由と解消法
綺麗になるために1日に必要な水分量は?
1日に必要な水分量がどのくらいかを見ていきましょう。食事からは約1.0L、たんぱく質、炭水化物、脂質が代謝される際に、体内で生成される水分量は約0.3Lですので、合計1.3Lの水分量が摂取されます。 先ほど説明したように、1日に必要な水分量は約2.5Lのため、そこから1.3Lの水分量を引くと、約1.2Lの飲み水が必要となります。しかし、激しい運動や猛暑などの場合は、通常よりも発汗量が多くなるため、それに見合った水分量をプラスしないといけません。
ダイエット中こそ、水分補給が必要な理由とは?
ポイント1:身体の循環を良くしてくれる。- やせやすい身体に -
私たちの細胞や血液には水分が含まれています。体内の水分は、私たちが生きていく上で必要な栄養素、酸素などを身体の隅々まで運んでくれる上に、身体に要らなくなった老廃物を尿として排出してくれます。 また、血液に必要な水分が充分に含まれている事で、サラサラな血液になり、代謝の働きをスムーズにしてくれます。
ポイント2:便秘にはもう悩まない。- 前向きな気持ちに -
ダイエット中の時ほど、便秘に悩まされている方も多いと思います。 また、ダイエット中に食事制限かつ水分補給まで制限してしまうと、さらに便秘が悪化することも…。 その結果、下腹が出てきたり、顔に吹き出物が出来たり、気持ち的にも落ちこんでしまう事はないでしょうか。そう言う時ほど、朝起きたら、コップ一杯の水を飲むようにしましょう。水分は便を柔らかくするためには必要です。
ポイント3:早食い防止。- 食べすぎない -
食事中に水分補給をしていますか?実はこれを実行する事で、いつもより少ない量でも、満腹感を得る事が出来るかもしれません。 特についつい早食いになる方は、食事だけに集中するよりも、水などで水分補給を挟む事で、食べ過ぎを防いでくれます。
水分補給での注意点
注意点1:アルコールでの水分補給は控えましょう。
アルコールは尿の量をさらに増やすため、水分補給をするどころか、逆に水分が排出されます。また、飲むたびにカロリーがプラスされるので、ダイエット中にもよくありません。 【お酒は太る?】ダイエット中に知っておきたいアルコール摂取のポイント3つ
注意点2:一気に飲み込まない。
一度に水分補給をしても、身体に吸収される量は限られているため、その他は尿として排出されます。喉が渇く前にこまめに水分補給しましょう。
まとめ
ダイエット中こそ、身体の中から綺麗に。
今回、ダイエット中でも、美容や健康のために、水分補給はどのくらい必要かを解説しました。今までダイエット中は水分補給をなるべく避けていた方は、この機会に適切な量の水分補給をこまめにしていく習慣に変えてみてはいかがでしょうか。 参考文献:環境省、熱中症環境保険マニュアル2018
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著者
ウィリアムズ 早苗(管理栄養士)
大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をしています。私たちが抱えている、食や健康に関しての問題点に注目し、それに向けての解決策の糸口となるようなお手伝いが出来る事をモットーにしています。