【旬の食材情報♪】栗に含まれる栄養素について管理栄養士が解説!
「いもくりなんきん」という言葉があるように、女性が好む秋の味覚のひとつである栗。市場に出回るこの時期に食べるホクホクの栗ご飯は格別ですよね!今回は、栗のカロリーや栄養素について管理栄養士が解説します。
2019年11月10日
栗の基礎知識
種実類に分類される
栗は、木の実のことを指す、種実類に分類されます。種実類とは、硬い皮や殻に包まれた食用の果実や種子のことをいいます。種実類は堅果・核果・種子の3つに大きく分けられ、栗は堅果という外側の殻が硬い果実に属します。栗と同じ堅果にはマカダミアンナッツやヘーゼルナッツが属しています。
栗の種類
秋になると私たちがスーパーなどで目にする栗は日本栗と呼ばれているものです。日本栗は粒が大きくて水分が多くしっとりしているのですが、甘みが少ない、渋皮が剥がれにくい、果肉が割れやすいという特徴があります。その他に、天津甘栗で知られている中国栗、マロングラッセなどのお菓子に使われる西洋栗があります。
栗に含まれている栄養素
「いも・くり・なんきん」で栄養素を比較!
女性の好む秋の味覚として使われる「いもくりなんきん」という言葉があります。さつまいも・栗・かぼちゃの3つで比較すると、栗にはビタミンB1、ビタミンC、食物繊維が多く含まれています。 【オレンジ色に秘密が?!】管理栄養士が教える「かぼちゃ」の幸せレシピ3選
ビタミンB1で疲労回復
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるのをサポートする栄養素です。ビタミンB1が不足すると糖質をエネルギーに変えることが効率良く行われなくなってしまうため、疲労を感じやすくなります。そのため、ビタミンB1には疲労回復の効果が期待できます。また、ビタミンB1には神経の働きを正常に保つ役割もあります。 【疲れたときに甘いものは勘違い?!】管理栄養士が厳選した「疲労回復食材」とは?
ビタミンCで美肌&風邪予防
ビタミンCはコラーゲンの合成に必要な栄養素です。コラーゲンは肌の潤いやハリを保つのに必要なため、これからの乾燥する時期にはしっかり摂りたい栄養素です。また、ビタミンCには免疫力を高める働きがあるため、風邪の予防にも役立つことが期待されます。 【管理栄養士直伝】超簡単!食事で風邪を予防する3つのポイントとは?
食物繊維で腸内環境を整える
食物繊維には便秘を改善する効果が期待できる不溶性食物繊維と、血糖値の上昇を防ぐ、コレステロールを体の外へ排出させる作用が期待できる水溶性食物繊維の2種類があります。栗には便秘改善に効果的な不溶性食物繊維が多く含まれています。また、食物繊維は腸内の善玉菌のえさになるため、腸内環境を整えてくれる効果が期待できます。
栗は食べると太る?
「いも・くり・なんきん」の中では一番カロリーが高い
100g中のカロリーを見ると、さつま芋は140kcal、栗は164kcal・かぼちゃは49kcalと3つの中では高いです。中位の大きさの栗は1粒(15g)あたり約25kcalで、10粒食べるとご飯茶碗1杯(150g)分のカロリーですので、あくまでも食べ過ぎには注意が必要です。
まとめ
栗は決してカロリーの低い食材ではありませんが、過剰に食べなければダイエット中に食べても問題はありません。また、美肌や疲労回復といった嬉しい効果が期待できる栄養素が含まれています。生の栗は今の時期にしか市場に出回っていませんので、ぜひ秋の味覚をご家庭でも楽しんでみて下さいね!
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著者
河村 桃子(管理栄養士)
管理栄養士として病院やクックチル(食材を調理加熱したあとに急速に低温冷却しチルドの状態で管理する調理法)のコンサルティング、栄養専門学校講師の業務に携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、「今日の食事で明日の自分は変わる」をモットーに、コラム執筆や特定保健指導、レシピ提案、食事講座など働く大人の食事サポートを行っている。