【本当に必要?】子供にサプリメントを与える上での注意点とは?
近年、健康食品やサプリメントを利用した事のある日本人は、約8割にも及ぶと言われているほど、健康食品やサプリメントは、私たちにとって身近になっています。その中で、自分の子供にもサプリメントを勧めている方も少なくはないのが現状です。今回、管理栄養士が子供にサプリメントを使うことの注意点について、詳しく説明したいと思います。
2023年03月31日
子供用サプリメントとは?
そのサプリメントは安全?
最近は、「好き嫌いが激しい子供にふさわしい」「成長期に必要な栄養素が入っている」「集中力を高めるため」などを謳った子供向けのサプリメントが増えています。 しかし、覚えておきたいのが、これらは国が安全性や有効性を科学的に評価したものではないと言うことです。我が子のためを思ってサプリメントを使ったものの、むしろ成長期の子供に悪影響を及ぼすといった逆効果の可能性も……。
本当にサプリメントは必要?
ポイント1:好き嫌いが激しい場合。
幼児期は、好き嫌いがあるのも珍しくありません。そのような時期にサプリメントを使うと、子供自身が「好き嫌いを克服しなくても大丈夫」だと思ってしまい、食育に悪影響を及ぼす可能性があります。
ポイント2:お菓子を沢山食べて、少食になってる場合。
お菓子はたくさん食べるのに、食事が少量になるという話をよく聞きます。だからといって、サプリメントで補うのはおすすめしません。それよりも、おやつの量が適正であるのかをもう一度考えましょう。 おやつの適量は、3〜5歳では約200kcalといわれています。子供は特に、骨や歯などの構成分であるカルシウムが不足しがちなため、牛乳やヨーグルトなどの乳製品や大豆製品などを使ったおやつを選ぶのが良いです。 【カルシウムの基礎知識】管理栄養士が吸収率アップのコツを解説
ポイント3:食べない食材がある場合。
いくつか食べない食材があるからといって、サプリメントを使うのもおすすめできません。例えば、牛乳が嫌いなら、ヨーグルトやチーズ、レタスが嫌いなら、キャベツで補うなど、いろいろな食材を使う事で、健康な食生活を保つことが可能です。 また、調理法や味付けを工夫する事で克服できる場合もあります。生トマトは嫌いだけど、ミートソースは食べられるということもあるでしょう。 【美肌やむくみ解消にも♪】トマトの栄養効果をおさらい&おすすめレシピ3選
サプリメントを使用する前に注意する点とは?
注意点1:販売者は誰か?
個人輸入やインターネットオークションなどを利用して購入した場合、誰とどのような方法で取り引きしているのかなど、安全性がさらにわかりにくくなります。そのため、販売者、販売元がどこであるのかを、しっかりと調べるのも必要になってきます。
注意点2:本当に必要?
必要な栄養成分は、普段の食事から十分摂取する事が可能です。食事バランスガイドを参考にして、本当に必要か再度考えましょう。
注意点3:表示を確認しよう。
選ぶ際は、表示を確認しましょう。特定保健用食品や栄養機能食品なのか、意識しましょう。また、購入する場合、製造者、販売者、原材料名、栄養成分、適切な利用方法、お客様相談室などの連絡先などの表示がある製品を選びましょう。
注意点4:情報に紛わされない。
口コミが良い、友達が使っているから安全、知らない専門家が勧めている、最新科学である、などの言葉だけでは、安全性は確認できません。科学的に確立した根拠があるか確認するのが必要ですが、自分では確認しにくいのが現状だと思うので、保険医療の専門家に相談するのが一番です。
まとめ
必要な栄養素は日頃の食事から。
今回、子供にサプリメントを与える上での注意点を紹介しました。自分の子供が好き嫌いがあったり、なかなか食事を食べないと不安になる事もあると思いますが、安易にサプリメントを使用する事で、健康や成長のリスクが生じる可能性もあります。どうしても、自分では対処出来なくなった場合は、保険医療の専門家に相談しましょう。 参照:独立行政法人 国立健康・栄養研究所 「 健康食品 」の安全性・有効性情報 サプリメントと子どもの食事 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail1056.html
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著者
ウィリアムズ 早苗(管理栄養士)
大学卒業後、食品会社にてメニュー開発を経験。現在はオンラインでの栄養指導や、メディアでの執筆をしています。私たちが抱えている、食や健康に関しての問題点に注目し、それに向けての解決策の糸口となるようなお手伝いが出来る事をモットーにしています。