「バガス」って知ってる?◯◯ごはんで腸活ダイエット!管理栄養士が解説します
沖縄の伝統食材として有名なさとうきび。お砂糖はさとうきびを搾って作られます。その絞りかすである「バガス」から、腸内環境を整える「さとうきびごはん」ができました。今回はそんな「バガス」と「ダイエット」について解説いたします!
2016年04月21日
腸活におススメ「バガス」
「もったいない」から生まれた機能性食物繊維
さとうきびを搾って作られるのは、みなさんよくご存知の「お砂糖」です。お砂糖を作ったあと、さとうきびの絞りかすである「バガス」は、沖縄では工場の燃料として使われるほかは、農業廃棄物として捨てられていました。 実はこの「バガス」、実は“食物繊維”のかたまりなんです。食用になれば日本人に足りない食物繊維を補う食品になりますが、繊維が木材のように固く、食材としては不向きでした。 そこで沖縄県の民間企業と国の研究機関が共同で研究をすすめ、蒸煮・爆砕法によってバガスの繊維をほぐすことに成功し、食べられる“機能性食物繊維”が開発されました。 繊維をほぐしたバガスを、更に“麹菌”で発酵させることによって、腸内の善玉菌のえさになる「キシロオリゴ糖」が生成され、できたのが褐色の粉末です。 その褐色粉末を、お米に混ぜて炊くだけで香ばしい「さとうきびごはん」になります。
「さとうきびごはん」の栄養は
バガスは50%以上が食物繊維で、便秘の解消や予防が期待できると言われています。発酵により生成された「キシロオリゴ糖」が腸内環境を整え、さらにご飯に加えて食べることで、血糖値の急激な上昇を抑え、糖の吸収を穏やかにします。 ダイエット中のごはんを、「さとうきびごはん」に切り替えてみるのもいいかもしれませんね!
地球にやさしい“さとうきび”
さとうきびは、C4型光合成というスタイルで光合成をおこなうため、地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素を大量に吸収します。そう、地球の環境保全にも有効な作物なんです。 このように、さとうきびは地球環境に優しく、「もったいない!」を機能性食物繊維に変え、ヒトの健康にも役に立つありがたい作物だったのですね。 ECOなさとうきびを使って、「さとうきびごはん」。是非ダイエット中のお食事にお試しください♪
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著者
水谷 俊江(管理栄養士)
南米、北米で10年間生活した中で、改めて日本人の食文化の偉大さを感じました。美容クリニックでのダイエット指導、特定保健指導での相談業務に携わり、現在では「食」をテーマにしたコラムを執筆しております。世界の食文化と同じように、お一人お一人のお食事の環境や歴史は異なります。今の生活の中で無理なく太る習慣が改善できる方法をオートクチュールで提供いたします。