ダイエットに効果があるオイルって…?種類と効果的な摂取方法について解説します!
TVや雑誌でも話題の亜麻仁油・荏胡麻油・紫蘇油・などのオメガ3脂肪酸。厚生労働省からもその摂取が推奨されています。なぜ、現在オメガ3脂肪酸なのか?日本人の「食」の変化から考えてみましょう。
2016年03月11日
脂肪酸の違いって?
脂肪酸は大きく分けると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分かれます。 ●飽和脂肪酸は、パーム油・ココナッツオイル・バター・牛豚等動物性の油 ●不飽和脂肪酸は、オリーブ油・キャノーラ油(菜種油)などのオメガ9系の油 不飽和脂肪酸の中では、 ・ごま油・大豆油・サラダ油などのオメガ6系の油 ・亜麻仁油・紫蘇油・荏胡麻油・魚油などのオメガ3系の油に分類されます。
食文化の変化によりオメガ3系の摂取不足・オメガ6系脂肪酸の過剰摂取で不調が起きやすくなった
近年の日本人の食生活は欧米化が進み、飽和脂肪酸優位のパンやバター、肉食が多くなり、昭和30年代に比べ魚料理が食卓にのぼる回数が減ってきています。また、ファーストフードや外食産業の進出に伴い、オメガ3系の摂取不足と、オメガ6系脂肪酸の過剰摂取により体内の脂肪酸バランスが崩れ、体に不調をもたらしていることが近年わかってきたのです。
それぞれの働き
●オメガ3脂肪酸は、私たちの体内で血流の改善や、痛みや炎症・アレルギー症状の緩和、過剰な脂肪の排出など、体調を整えるためのサーモスタットのような働きをしてくれます。 ●オメガ6脂肪酸も消炎作用や血圧降下作用があり、オメガ3脂肪酸と同様に食べ物から必ず摂らなければ体内では作ることのできない必須脂肪酸です。ただし、過剰摂取になると炎症をひどくしてしまったり、オメガ3のサーモスタットの役割を邪魔してしまうおそれがあります。
どのくらい摂取するべき?
大切なのは、バランスです。オメガ3系脂肪酸の摂取を心掛け、外食の多い方は揚げ物などのオメガ6系の脂肪酸を控えていくことも大切です。 厚生労働省ではオメガ3脂肪酸:オメガ6脂肪酸の摂取比率を 1:4 としています。 まずは亜麻仁油などを、1日に小さじ1杯くらいからサラダやジュースにプラスしてみてはいかがでしょうか。
脂肪酸をとるときのポイント
オメガ3脂肪酸は熱に弱い性質がありますので、使用の際は、加熱料理は避け、冷暗所で保存し、開封後は1ヶ月位を目安に使い切りましょう。揚げ物や炒め物の高温調理の際は、酸化の少ないオメガ9系の脂肪酸オリーブ油やキャノーラ油(菜種油)を利用することで、過酸化脂質の摂取も少なくなります。 余分な脂は油で落とす!春に向けてぜひ、お試しくださいね♪
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著者
沖 五月(管理栄養士・セルフヒーリングダイエット主宰)
平成9年よりアメリカの栄養療法を学び、統合医療の普及を目指し医療機関の設立等に携わる傍ら、癌・生活習慣病の栄養指導をクリニックにて行うフリーの管理栄養士。自宅にて食で癒す料理教室「セルフヒーリングダイエット」主宰。雑誌・TVに簡単でおいしい健康メニューを多数提供。著書「テンペのおいしいレシピ」(法研出版)