食事を減らしても やせない理由とは?!消費エネルギーの“からくり”に迫る!
ダイエットというと、まず「食事を減らす」と考えがちですが、きちんと食べることが効率よくダイエットを成功へと導くことをご存知でしょうか?実はその秘密は、“消費エネルギー”に隠されているのです。今回はこの消費エネルギーについて、管理栄養士が解説いたします。
2016年02月23日
太るのは消費エネルギーより摂取エネルギーが多いから
食べなきゃ、やせるはずでしょ…?
確かに、消費エネルギー>摂取エネルギーにすれば体重は減るはず。このため摂取エネルギー(1日のカロリーや食べる量)を減らしてやせようとしても…。ちょっと体重が減った後は、減る気配もありません。そして結局いつもの食事に戻ったら前よりも体重が増えた!という経験はありませんか? 摂取エネルギーだけを減らすダイエットだと思うように体重が減らず、リバウンドしてしまいます。原因は1日の摂取エネルギー(カロリー)を減らすことに重点をおくからです。
消費エネルギーの内訳
食べることで消費エネルギーが増えていた!
摂取エネルギーとは食べた物のエネルギー(カロリー)が全て。一方、消費エネルギーとは、性別・年齢・体格・遺伝子など生まれつきの個人差や、環境や栄養状態によって変化しています。 ============================== ■消費エネルギーの内訳: 基礎代謝60%+身体活動30%+食事誘発性熱産生(DIT)10% ==============================
食事誘発性熱産生(DIT: Diet Induced Thermogenesis) とは?
食事誘発性熱産生とは食事により食べたものの消化吸収や、体の成分になるときに使われるエネルギーのこと。栄養素によって消費エネルギーが異なり、たんぱく質30%・炭水化物6%・脂質4%となります。 肉を食べると体が温かくなると感じるのは、この食事誘発性熱産生のおかげです。このため、もし たんぱく質だけ500kcal分摂取した場合は、食べるだけで150kcalが燃焼するということ。(からだに残るのは350kcalだけ!) だからといって、たんぱく質代表のようなステーキを食べればやせる!というわけではありません。食べ物はたんぱく質、炭水化物、脂質が混ざっているので、ステーキ肉の栄養素の構成は、たんぱく質17.4% 炭水化物0.4% 脂質23.7%となります。
食べながら、より多くのエネルギーを消費するコツは?
食事誘発性熱産生をあげることが重要!
基礎代謝とは生きていくために必要な最小限のエネルギーです。 消費エネルギーから基礎代謝をひいたエネルギーを見てみると…。食事誘発性熱産生、すなわち食事するだけで1日の活動で消費するエネルギーの1/3が使われると考えられます。 ダイエットのためには食事誘発性熱産生を上げたい…。ではどのようにすればよいのでしょうか?続きは次ページからどうぞ。
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著者
水谷 俊江(管理栄養士)
南米、北米で10年間生活した中で、改めて日本人の食文化の偉大さを感じました。美容クリニックでのダイエット指導、特定保健指導での相談業務に携わり、現在では「食」をテーマにしたコラムを執筆しております。世界の食文化と同じように、お一人お一人のお食事の環境や歴史は異なります。今の生活の中で無理なく太る習慣が改善できる方法をオートクチュールで提供いたします。