【まるで魔法!】色が変わるハーブ「バタフライピー」とは
インスタグラムなどSNSで映えると人気のバタフライピーティー。最初は青いのに、レモン果汁を加えると、紫色へと色が変わる姿は、まるで魔法をかけたようです。今回は、バタフライピーティーの原料である「バタフライピー」についてお伝えいたします。
2023年01月08日
バタフライピーって?
バタフライピーの歴史
バタフライピーは寒さに弱いため、原産地は温暖な東南アジアです。東南アジアでは昔から広く栽培され、花の色素から特徴的な青色の色素を得たり、ハーブティーとして健康の維持を目的として用いられたりしてきた歴史もあるようです。
バタフライピーの名称
花の形が蝶のように見えることから、日本では蝶豆、海外ではバタフライピーと名付けられています。
バタフライピーの特徴
バタフライピーは、つる性の多年草で、日本では一年草として栽培されています。花は、マメ科に特徴的な蝶形花で、一般的なマメ科植物とは逆向きに、旗弁を下にして開花します。
バタフライピーの色素
特徴的な青色は、アントシアニンの一種のテルナチンです。一般的にアントシアニンと聞くと赤色のイメージがあると思いますが、バタフライピーのアントシアニンは青色。それは、アントシアニンを構成している骨格の違いによるものです。食用ではありませんが、青アジサイも同じ原理で青い色をしています。
なぜ変わる?バタフライピーティーの色が変わる理由
pHの変化
バタフライピーティーの色が変化することは、よく知られていますが、なぜ変化するのでしょうか。それは、pHの変化が理由です。レモン汁のような酸性の食品を加えることで青色から紫色へと変化します。逆に、アルカリ性の食品を加えると、より深い青色へと変化します。
バタフライピーの栄養
アントシアニン
バタフライピーに含まれる主な栄養素として、アントシアニンがあります。アントシアニンは、活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く物質のことで、ポリフェノールやカルテノイドがあります。アントシアニンはポリフェノールの一種で、網膜内のロドプシンの生成を促進するため、目の健康維持に効果が期待できるとされています。
まとめ
バタフライピーの色の変化を楽しもう
いかがでしたか。色の変化が不思議なバタフライピー。この機会に、バタフライピーのハーブティーをご家庭でも楽しんでみてはいかがでしょうか。 【参考文献】 鹿光生物科学研究所/天然色素/天然着色料一覧/バタフライピー色素(チョウマメ色素) (https://www.rokkou-co.jp/wp/naturalfoodcolor/butterfly-pea/) 閲覧日:2022年7月8日 公益社団法人東京生薬協会/新着情報/季節の花 チョウマメ (https://www.tokyo-shoyaku.com/ohana.php?hana=79) 閲覧日:2022年7月8日 厚生労働省/e-ヘルスネット/健康用語辞典/栄養・食生活/抗酸化物質 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html) 閲覧日:2022年7月8日
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著者
山田 みゆき(管理栄養士)
大学卒業後、管理栄養士を取得。高齢者施設に入職し、給食管理・栄養管理を行う。現在はオンラインでの食事指導やコラム執筆にも携わる。二児の母となり、日々の食事の大切さを改めて実感。「おいしく食べて健康に」をモットーに、食事の楽しさ、栄養の大切さをお伝えしていきます。