【食事もトレーニング】エネルギー不足の原因とは?
からだを鍛えるためにトレーニングをしているのに、「疲れがとれない」「思い通りのパフォーマンスができない」と感じている方はいませんか?もし、そのような症状がある方は、エネルギー不足かもしれません。今回は、エネルギー不足にならないための対策をお伝えします!
2023年03月26日
トレーニング中は、エネルギーバランスを考えよう
エネルギーバランスとは
エネルギーバランスとは、エネルギー摂取量とエネルギー消費量の差のことを示します。
エネルギー摂取量とは
エネルギー摂取量とは、食事や補食などから摂るエネルギー(カロリー)のことを示します。 エネルギー源となるのは、炭水化物(主食:ご飯、パン、麺類など)、たんぱく質(主菜:肉、魚、卵など)及び脂質です。
エネルギー消費量とは
エネルギー消費量とは、その名の通り、生活している中で消費するエネルギーのことです。エネルギー消費量は、大きく分けて下記の3つになります。 1.基礎代謝量(生きていくうえで最低限必要なエネルギー) 2.食事誘発性熱産生(食後に消費されるエネルギー) 3.スポーツや生活活動で消費するエネルギー トレーニングを行う人は、特に3のエネルギー消費量が増えるため、その分を補う必要があります。
エネルギー不足とは
エネルギーが不足する原因
エネルギー不足とは、「エネルギー摂取量<エネルギー消費量」の状態を意味しています。 具体的には、トレーニングをしているのに食欲不振がある、時間に追われて食事が食べられない、小食で1回の食事量が少ない、好き嫌いが多いため食べられるものが限られているなど、エネルギー摂取量が不足することから起こります。
エネルギーが不足すると…
エネルギー不足になると、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルなど、その他の栄養素も不足しやすくなります。そのため、筋肉量が増えずに体重が減る、疲労感がとれない、貧血、疲労骨折など、トレーニングが逆効果となってしまいます。 トレーニング量(エネルギー消費量)と釣り合ったエネルギー摂取量を意識することが大切です。
エネルギー不足を防ぐためには?
エネルギーの補給方法を見直す
食事やトレーニング時間の調整が難しい場合や、1回に多く食事が食べられない場合は、3食の食事の他に補食を摂りましょう。補食では、食事で十分補給できなかったエネルギー源となる食材(料理)を選ぶことがおすすめです また、食べたものをエネルギーに変える時に必要なビタミン・ミネラルは、トレーニング量が多くなることによって消費量も増えます。毎食の副菜(野菜、海藻、きのこなど)はもちろん、乳製品や果物も、食事や補食で補給することを意識しましょう。
トレーニング量を見直す
食事をしっかり食べている場合や、食事を見直しても症状が改善しない場合には、トレーニング量を見直したり、定期的な休養を設けたりしましょう。 また食欲不振の要因の1つに、オーバートレーニングがあります。トレーニングを頑張りすぎていないかも、確認してみましょう。
体重をチェックする
体重をチェックすることは、自分のからだを知る第一歩です。極端な体重減少があった場合には、エネルギー不足の可能性があります。いち早く自分の変化を知ることで、エネルギー不足によるリスクを低減できます。 練習直後の一時的な体重変化(水分変動)ではなく、数日・数週間での体重変化を観察することが大切です。 ※減量を計画的にされている場合には、専門家のサポート計画に合わせましょう。
体調を振り返る
定期的な体重チェックに加えて、体調、疲労感、食欲、食事の摂取状況(欠食の有無など)、排便状況などを記録しておくと、さらにからだの変化に早く気が付き、エネルギー不足の原因を見つけられます。 手帳や記録表などに手書きで記録したり、最近ではアプリやスマートウォッチなどでも記録できるため、続けやすいツールを選びましょう。
一人で悩まない
望まない体重減少や体調の変化などがあった場合や、トレーニングや食事管理に不安がある場合は、医師やトレーナー、管理栄養士、公認スポーツ栄養士などの専門職と相談しながら、自分に合ったトレーニング方法を見つけましょう。
まとめ
エネルギー不足を防ごう!
いかがでしたか。自分自身では気が付かないうちに、トレーニングによってエネルギー不足の状態になっていることもあります。からだの変化をよく観察して、エネルギー不足を防ぎましょう! 【参考文献・資料】 ・スポーツ栄養学会監修/エッセンシャルスポーツ栄養学(P109)
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著者
丸山 まいみ(管理栄養士、公認スポーツ栄養士)
家庭の料理を通じて食に魅力を感じ管理栄養士となる。診療所での栄養指導、特定保健指導、スポーツ選手に対する栄養教育に携わる。現在は、ひとりひとりの背景に合わせ、食の楽しさや可能性を伝えるためフリーランスとして活動中。