【夏が旬!】とうがんの栄養とおすすめの食べ方
とうがんは、意外にも夏が旬の野菜です。夏のからだにぴったりの栄養素が含まれています。とうがんをおいしく食べて、夏を元気に乗り切りましょう!
2021年09月09日
「とうがん」は夏野菜
とうがんの旬は夏だった!
とうがんの旬は7月~9月で、気温が高い時期によく育つ夏野菜です。「冬瓜」と書くのは、冬まで保存がきくため、冬にも食べられていたからという説が多くあります。
上手な選び方と保存方法
ずっしりとしていて、重たいものが良いとうがんです。また、粉がふいたような、まだら模様が全体的にはっきり入っているものが、良いとうがんとも言われています。 カットしていないとうがんは、冷暗所で2~3か月間保存ができます。カットしたものは、ワタと種を取って一口大に切り、ペーパータオルなどで包んでからしっかりラップをすると、野菜室で5日程度は保存できます。
とうがんの栄養
水分たっぷりで低カロリー!
とうがんの約95%が水分です。水分補給になり、また味も淡白でさっぱりとしているので夏場にはぴったりの食材です。 水分が多い分カロリーが低く、100g当たり15kcalです。しっかりと食べ応えもあるので、ダイエット中にもおすすめです。
カリウムが多い!
とうがんにはカリウムが多く含まれています。カリウムはナトリウムと共に細胞に多く含まれ、お互いで濃度のバランスが保てるように調節し合っています。ナトリウムが多くなると、カリウムは排出を促します。そのため、ナトリウムの摂り過ぎによって起こるとされる、高血圧を予防することが期待できます。 ナトリウムが多くなったりカリウムが不足したりすると、ナトリウムの濃度を下げようと、からだは水分を増やします。これがむくみにつながりますので、これを予防するためにもカリウムを摂ることは大切です。
抗酸化作用のある「サポニン」が多い
とうがんには抗酸化物質の一つとされている「サポニン」が多く含まれています。酸化を抑え、活性酸素を取り除く働きがあります。活性酸素は多くなると、動脈硬化や免疫力の低下、細胞の老化などにつながるので、抗酸化物質でこれらを予防することが大切です。 また、サポニンには糖の吸収を抑える働きがあると言われています。糖尿病や脂肪の蓄積を抑える効果が期待され、研究が続けられています。
とうがんのおすすめレシピ
とうがんと油揚げのみそ煮
とうがんは味が淡白な分、煮込むとだしや調味料がしっかりと染み込んでおいしくなります。とろっとした食感にしたいときは、少し長く煮込むことがポイントです。 ▶「とうがんと油揚げのみそ煮」レシピはこちら
今が旬!とうがんの冷やし煮
冷やして食べると味がなじみ、おいしくなります。とうがん、おくら、かにかまの色合いが涼しげで、夏のメニューにぴったりです。 ▶「今が旬!とうがんの冷やし煮」レシピはこちら
とうがんと豚肉の中華風炒め
とうがんは炒め物にしてもとってもおいしいです。大根とはまた違う食感を楽しめる1品です。パンチのある味付けで、満足感もしっかりとあります。 ▶「とうがんと豚肉の中華風炒め」レシピはこちら
まとめ
元気に夏を乗り切りましょう
旬の食材には、その時期にからだが必要とする栄養素が含まれていることが多いです。そのため、旬のものを食べると元気になれます。とうがんは今の時期にぴったりの野菜です。おいしく食べて元気に夏を乗り切りましょう! 【参考文献】 ・食品の保存テク便利帳/村田容常 監修/株式会社学研プラス/2016年8月発行 ・栄養素の通になる/上西一弘/女子栄養大学出版部/2018年3月発行 ・色の野菜の栄養事典/吉田企世子 監修/株式会社エクスナレッジ/2017年11月 ・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
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著者
原 美香(管理栄養士)
食べることが大好きで大学で栄養学を学ぶ。卒業後は食品会社を経て、管理栄養士の会社で特定保健指導、スーパーや惣菜店のメニュー開発等に携わる。現在はオンラインでのコラムを執筆中。1男1女の母としても奮闘中!生活を楽しく豊かにしていく食事を目指しています!