【苦みがクセになる】美容や健康にうれしい!ゴーヤに秘められた栄養パワー

【苦みがクセになる】美容や健康にうれしい!ゴーヤに秘められた栄養パワー

ゴーヤは「にがうり」とも呼ばれるほど、独特の苦みを持つ夏野菜です。ゴーヤ=沖縄料理というイメージが強かったのですが、最近では、夏になるとスーパーでも見かけるようになり、猛暑対策で自宅のグリーンカーテンとしてゴーヤを栽培される方も多く、定番の夏野菜として定着しています。今回は、ゴーヤが持つ美容や健康にうれしい栄養パワーとおすすめレシピについて、管理栄養士が解説いたします!

2020年08月10日

ゴーヤの基礎知識

ゴーヤの産地と旬

ゴーヤは熱帯アジアが原産の野菜です。15世紀ごろから中国に伝わり、16世紀末ごろに中国から、現在の沖縄県である琉球王国に伝わったと言われています。以前は沖縄や九州といった一部の地域で食べられていたゴーヤですが、90年代に沖縄料理のブームが起こり、日本全国に広まりました。 ゴーヤの出荷量全国1位はもちろん沖縄県で、国内生産量の約1/3を占めています。最近では1年を通して食べられますが、ゴーヤの旬は暖かくなる6~8月です。

美味しいゴーヤの選び方

鮮度の良いゴーヤは、緑色が濃く鮮やかで、表面のイボに傷などがなく、ハリがあり大きさがそろっています。イボが大きいほど苦みが強く、小さいと苦みが少ないと言われていますので、好みで選びましょう。

ゴーヤの保存方法

ゴーヤは水気と乾燥に弱いので、常温保存すると黄色く変色し、味が落ちてしまいます。洗ったあとはしっかりと水気を拭き取り、ラップや新聞紙でくるんで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。 ゴーヤは種とワタの部分から傷み始めるので、長持ちさせたい場合には、縦半分にゴーヤを切り、種とワタをスプーンなどで取り除いてからラップでしっかりと包み、野菜室で保存するのがおすすめです。 食べきれない場合は冷凍保存も可能です。上記のように種とワタを取り除いた後、薄切りにして保存袋に入れ冷凍保存しておくと、調理に使う時にそのまま使えて便利です。

ゴーヤの栄養効果

ビタミンCで夏の紫外線に負けない美肌に!

ゴーヤはビタミンCが豊富な野菜で、その量はトマトの約5倍です。一般的に、ビタミンCは加熱によって壊れやすい栄養素ですが、ゴーヤに含まれるビタミンCは加熱に強く、効率良く摂取することができます。 ビタミンCはコラーゲン生成に関わる栄養素ですし、抗酸化ビタミンなのでシミやそばかすの原因となる活性酸素を除去する働きも期待できます。夏場は紫外線が強く、お肌へのダメージを受けやすいので、ビタミンCをたっぷりと摂ってケアしたいですね。

モモルデシンで胃腸の不調を改善!

ゴーヤの特徴である苦みの正体はモモルデシンという成分です。モモルデシンには胃粘膜を保護するという働きがあり、夏バテや冷たいものの摂り過ぎなどで弱った胃腸の働きを改善する効果が期待できます。 【管理栄養士が教える!】夏バテ知らずの「スタミナレシピ」3選

ゴーヤを使ったオススメレシピ

オクラで!夏野菜のチャンプルー

ゴーヤの定番メニューといえばチャンプルー。オクラやパプリカといった彩りのよい野菜を使った、ビタミンたっぷりの一品です。豆腐や卵でたんぱく質もしっかりと摂れますね。 ▶「オクラで!夏野菜のチャンプルー」レシピはこちら

ゴーヤのサラダ 豆乳ドレッシング

ゴーヤの苦みを生かしたサラダです。ゴーヤを水にさらしたり、まろやかな豆乳ドレッシングをかけることで、ゴーヤの苦みがマイルドになるので、苦みが苦手な方でも食べやすくなります。 ▶「ゴーヤのサラダ 豆乳ドレッシング」レシピはこちら

ゴーヤとチーズのたらこ和え

食材も手順もシンプルなので、もう1品ほしいときにもおすすめです!ゴーヤの風味と食感を生かすため、加熱しすぎないようサッと茹でましょう。 ▶「ゴーヤとチーズのたらこ和え」レシピはこちら

まとめ

ゴーヤパワーで健康的に夏を乗り切ろう!

いかがでしたか? ゴーヤには美容と健康にうれしい栄養成分がたっぷりです。チャンプルー以外にもさまざまなレシピで楽しむことができるので、この夏はゴーヤを食べて、健康的に夏を乗り切りましょう。 【暑い夏もパワフルに楽しむ!】夏バテ解消におすすめな1週間献立

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著者

藤井 歩(管理栄養士)

大学卒業後、給食委託会社・健康関連企業での勤務を経て、現在はフリーランスの管理栄養士としてオンラインでの栄養指導業務、特定保健指導、コラム執筆など栄養関係の様々な業務に携わっています。


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