【管理栄養士が教える】2018年に避けるべき5つのダイエット方法とは?
2017年12月に英国栄養士会が、「2018年!避けるべき最悪なセレブダイエット トップ5」を発表しました。この中には、日本でも話題となったダイエット方法もあり、もし実践している方がいるのなら、危ないかもしれませんね…。そこで今回は、その問題点もあわせて気になる避けるべきダイエット方法について、日本の管理栄養士がわかりやすく解説します。
2018年04月15日
ワースト5と英国栄養士会が指摘する問題点
1.Raw Vegan diet (生野菜ダイエット)
加熱しない植物性の食材だけを食べるダイエット方法のことです。 <問題点> ・動物性にしかないビタミンB12やビタミンDが摂れない。 ・植物でも芋類や根菜類など、加熱しなければ食べられないものもあり、栄養バランスが悪くなる。 ・長期的にこのダイエットを続けることで、健康を損なう可能性がある。
2.Alkaline diet (アルカリダイエット)
アルカリ性の食品(主に野菜や海藻など)を食べることで、血液のpHバランスを整えて健康リスクを減らすダイエット方法のことです。 <問題点> ・食物のpHは人間の血液のpHに影響を与えない。 ・加工品は酸性なので、加工品を食べなくなることで体重が減るかもしれないが、それはアルカリ性、酸性食品だからというわけではない。非常にナンセンスなダイエットである。
3.Katie Price (ケイティプライスダイエット)
英国のモデルであり実業家の、ケイティ・プライスさんがプロデュースしたダイエットシェイクの置き換えダイエットのことです。 <問題点> ・一食185kcalのダイエットシェイクは、急速な体重減少は動機づけになるかもしれないが、持続不可能である。
4.Pioppi diet (ピオッピダイエット)
地中海式ダイエットの発祥の地と言われる、ピオッピという村から名づけられた低糖質、高脂肪食ダイエット方法のことです。 <問題点> ・このダイエットは、伝統的な地中海食よりも高脂肪食を推奨するため、赤身の肉、ココナッツオイルを「きれいな~」と表現するなど提唱者の洗脳的要素も見受けられる。 ・週に一度、24時間の断食を課する。
5.Ketogenic diet (ケトジェニックダイエット)
穀類、乳製品、大豆・豆、果物、根菜類、イモ類を食べてはいけない、超低糖質ダイエット方法のことです。 <問題点> ・初期の体重減少の多くは体の水分の損失です。一つの栄養素(炭水化物を含む)を「過剰制限する」ことは決して良い考えではない。 ▶【炭水化物抜きは逆効果?!?】炭水化物を食べないのはダイエット失敗のもと!?
セレブダイエットとは?
欧米では有名人が行っているダイエット方法のことが、セレブダイエットと呼ばれています。「有名人が実践しているダイエット方法」ということで、そのダイエットの知名度が上がり注目されるようになります。しかし、そこにはダイエット本やダイエット関連グッズの販売目的が潜んでいるかもしれません。情報はすべてが正しいというわけではないので注意が必要ですね。 管理栄養士が指摘! 「ダイエッターが犯しがちな間違い習慣」ベスト3
まとめ
「情報を鵜呑みにせず、自分で調べてみる」「出典があるのかどうか確かめる」といったことが大切です。健康的なダイエットのためにも、ダイエット情報を読み説く力も是非、身につけてくださいね。
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著者
水谷 俊江(管理栄養士)
南米、北米で10年間生活した中で、改めて日本人の食文化の偉大さを感じました。美容クリニックでのダイエット指導、特定保健指導での相談業務に携わり、現在では「食」をテーマにしたコラムを執筆しております。世界の食文化と同じように、お一人お一人のお食事の環境や歴史は異なります。今の生活の中で無理なく太る習慣が改善できる方法をオートクチュールで提供いたします。